12/21の市場雑感

MDRさん
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今週はクリスマス休暇があるため、全体的に閑散とした感じの相場になりそうです。実際昨日は外国人投資家の参加が少なく、売買数も落ち込んでいました。機関投資家も休みを取っているでしょうから大きな資金の動きは起こりづらく、値動きの小さな週となることが予想されます。
さて、日経平均は昨日は落ち込みましたが先週も高い水準を維持し、このまま年を越すまで高値を維持しそうな状況です。十数年分のチャートを見てみますと12月は上昇となっているケースが多く、今年もその例に漏れなかったということでしょうか。原因は様々に考えられますが、12月決算の多い海外資本のお化粧買いという可能性が一番あり得る線でしょうか。結果として、同様に過去の相場データを見てみますと、一月は下落しているケースが多いようです。お化粧ポジションの解消と見ればこれも説明が付きますね。
いずれにしても確実に利益を出せる買い方をしたいのであれば、今のタイミングで買うことはお勧めできません。底値からある程度上昇した状態は常にそうなのですが、特に現在のような戻り高値を更新し、その勢いがなくなってきているような相場ではなおさらです。先月終わりから買い時ではないと書き続けていますので、買いチャンスを逃してしまったじゃないか、と感じている方もいらっしゃるかと思います。しかし、この一ヶ月での値動きは3%程度の上昇でしかありません。下落のリスクをヘッジするために払う3%の利益(それも実際取れたかどうかわからないもの)は果たして大きいものでしょうか。
この考え方では確かに2005年のような相場では利益を上げることはできません。しかしあのような異常過熱相場は何十年に一度しかやってきません。それ以上の上昇を求めて2006年以降も株を持ち続けた投資家がその後どうなったかは皆さんよくご存じのことと思います。同じ過ちを犯さないよう、過去の相場から学んだことは生かすべきでしょう。
今週は昨日から行われている日銀の政策決定会合が大きなポイントになりますが、それ以外はさしあたって大きな発表はありません。22日、23日とアメリカで住宅販売関連の指標発表がありますので、見ておいた方が良い、という程度でしょうか。23日は日本市場、24日は諸外国市場と週の後半は休場も続きます。
来週はもう年の瀬で、木曜日には大納会を迎えます。クリスマスに引き続いて年末休暇に入る投資家が多いため、今週よりも静かな週となることが予想されます。
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