ポイント
欧州の財政懸念から不安なスタートとなったダウ平均株価でしたが、下げ幅は限定的だったという印象があります。今日の日経平均株価への影響も大きくはないだろうと見ています。
米国マーケットの動向
スタート直後に109ドルまで下げ幅を拡げたダウ平均株価でしたが、その後は盛り返して、1時過ぎにはプラスに転じました。しかし、大引け前には再び調整色が強まり、結局46.47ドル、0.42%安で終えています。
9月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数はコンセンサスを下回る上昇率でしたが、11月のシカゴ購買部協会景況指数やカンファレンス・ボードによる消費者信頼感指数が相ついで事前予想を上回ったことがマーケットの回復を牽引したと見られます。
加えて、財政懸念が重くのしかかる欧州も、株式市場の下落が比較的に限定的であったことが多少の安心感にはなったようです。スペイン市場(IBEX35) は0.62%の下げにとどまりました。
しかしながら、ユーロ安ドル高の動きが重石になりました。SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が1.27%の下落と停滞したのは為替の影響が大きいと考えてます。
VIX指数の動きを見ると、日中は下げており、マーケット心理が改善したことを示唆しています。しかしながら、終盤の上げが目立ち、9.34%と比較的に大きな上昇となったことには注意が必要なようです。
このVIX指数の上昇はドルの急上昇とも重なっており、欧州情勢から目を離せないことを示しています。
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