ポイント
米国株式市場は下落したのですが、大引けにかけて回復基調が強めっているため、今日の日経平均株価への影響は限定的と見られます。
米国株式市場の動向
午前10時ごろには162ドルまで下げ幅を拡大したダウ平均株価でしたが、その後は下げ止まり、2時半近くになると回復傾向が鮮明となり、39.51ドル、0.36%安で終えました。
欧州の財政問題について、著名なエコノミストであるルービニ氏が、ポルトガルやスペインに懸念を示したことや、内部告発サイトとして知られるウィキ・リークスに米国の外交公電が大量に掲載されたことに加え、朝鮮半島の緊迫化が、ダウ平均株価のスタートの重石となりました。
しかし一方で、ブラックフライデーの小売売上が好調であったことなどもあって、次第に落ち着きを取り戻したようです。
マーケット心理を示すVIX指数を見ると、3.11%下げています。特に2時半頃からの急速な下げが目立ち、投資家がリスク許容度を高めた様子が窺えます。
インサイダー疑惑で揺れるゴールドマン・サックスの株価が0.67%上昇して、引け後の時間外取引でさらに0.16%上げたのが象徴的な動きでした。
加えて、0.32%の僅かな上げにとどまりましたが、エクソン・モービルの大引けにかけての動きも目を引きました。VIX指数の低下から、リスクマネーが原油などの国際商品に流入した様子を示唆するためです。
ダウ平均株価は下げたのですが、ザラバの動きを見る限り、日経平均株価へのマイナスの影響は限定的なようです。
「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。
本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN MONEY、MSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、ゴールデン・チャート、外為どっとコム