先週水曜日(24日)に米国商務省が発表した10月の耐久財受注統計の動きを簡単に見ておきたいと思います。
まず、耐久財受注ですが、9月の12.81%増から、10月は8.71%増へ、多少勢いが落ちました。これまでの動きから見て、今後勢いは加速するのではなく減速しそうに見えます。
耐久財受注残高は僅かに増加したのですが、あまり大きな意味を持たず、頭打ちという印象です。
統計の中の出荷と在庫を使って作成した耐久財在庫循環モメンタムは次のようになっています。出荷の勢いが落ち、在庫の増加ピッチが速まったことから、9月には0.19と水面上にあったものが、10月は-0.18%ととうとう水面下に沈んでしまいました。
好調な消費動向に対する期待がマーケットを支えているのですが、景気回復をになう重要なエンジンの一つである設備投資の動向を占う耐久財の動きは予断を許さないように見えます。
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