拡がっていた日経平均株価とダウ平均株価の乖離が縮小を続けています。
この日米株価乖離とドル円の動きの連動性が非常に高いことは、以前からたびたびお話してきました。
先週は、欧州の財政問題の再燃や、朝鮮半島情勢の緊迫化など、かなり重要な展開が見られ、果たして日米株価乖離とドル円の連動性が維持されるかどうか注目していましたが、終わってみれば相変わらずきれいな相関を示しています。
このグラフの言っていることは、日経平均株価の動きが為替とダウ平均株価で大部分決まっているということです。
そうだとすればドル円とダウ平均株価の大まかな動きが分かれば、日経平均株価の動向もある程度推測できるということです。
ではドル円。ここで注目しているのは、ドル円と長期金利の連動性です。
長期金利の最近3カ月の動きに注目すると、急上昇を続けた金利も上値が重くなってきました。ということは、ドル高円安への振れも沈静化すると見ることができそうです。
次にダウ平均株価。こちらは、長期金利以上に頭打ちが鮮明です。
したがって、今後の日経平均株価は現在の10,000円近くの水準から大きく離れることはないのではと考えられます。ダウ平均株価の急落でもなければ、日経平均株価の大きな調整はなさそうです。かといって、大きな上昇の可能性も小さいように思われます。
「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。
本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN MONEY、MSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、ゴールデン・チャート、外為どっとコム