米国マーケットを振り返る 11月26日

スケアクロウさん
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ポイント

 欧州の財政懸念がマーケットを押し下げました。月曜日の日経平均株価への影響が懸念されるのですが、円安が進んでいることから、限定的なものにとどまりそうです。

米国マーケットの動向

 スタート直後に120ドル安をつけたダウ平均株価は、その後下げ止まりとなりましたが、反発は鈍く、95.28ドル、0.85%安で終了しました。



 欧州の財政不安が大きく影を落としたようです。アイルランド銀行のADRが8.86%の急落となりました。



 財政不安は再び広がりを見せているようです。ダウ・ジョーンズ スペイン株価指数が1.88%下落しています。



 一方、マーケットを下支えしたのは、年末商戦への期待感。ブラック・フライデーが順調な滑り出しと伝えられていますが、マーケットは午後1時に終了していますので、基本的には期待感に支えられた動きと見ています。百貨店メーシーズが0.42%上昇し、引け後の時間外取引でさらに0.19%上げています。



 VIX指数は13.6%と大きく上昇しています。投資家のセンチメントは悪化しており、リスク許容度が低下したことを示唆しています。とくに。大引けにかけて急上昇しているのが気になります。朝鮮半島の情勢が緊迫化していることも影響したと推測しています。



日経平均株価への示唆

 ダウ平均株価の下落を受けて、月曜日の日経平均株価への影響が気になるところですが、意外に軽微であるようです。

 CMEの日経先物価格(円ベース)は10,015円となっており、10,000円台を維持しています。この近辺が月曜日のスタート時点のメドとなりそうです。



 対ドルで円安が進んでいることがマーケットの下支えになると期待しています。



 朝鮮半島の情勢に大きな変化がない限り、多少軟調ながらも小動きの展開となりそうです。

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