ポイント
今日は小幅ながら平穏な値動きと見ていたのですが、後場に入って軟調な展開となってしまいました。直接的には対ユーロで円高が進んだ影響が大きかったようです。これに朝鮮半島の緊迫化が加わりました。現在、米株先物が大きく下げていますので、月曜日の日経平均株価には逆風となりそうな気配です。
今日のマーケットを振り返る
1円安と小動きでスタートした日経平均株価は、9時半には54円まで上げ幅を拡大しました。しかしその後は値を消し、午後1時を過ぎると調整色が強まりました。40.20円、0.4%安で終えています。
ザラバの動きは為替の影響が大きかったようです。特に、欧州の財政懸念を背景とするユーロ安円高の動きが午後になって鮮明になったことが重石になりました。
ドル円も午後に入って円高への振れが見られました。
0.94%の下げとなった京セラのザラバの動きに為替のインパクトが示唆されています。また、マーケットの動向と京セラの株価の動きが非常に似ていることも目を引きます。
後場の下げが鮮明であった理由として、28日から始まる米韓合同演習を控えた朝鮮半島の緊張感の高まりが指摘されています。北朝鮮の実際の砲撃に対しては比較的に楽観的な反応を見せたマーケットが、演習や延坪島対岸の砲声に悲観的に反応するのは興味深いところです。それはともかく、韓国市場が午後に入って下げていますので、その影響はあったと見られます。
CMEではダウ(-92ドル)、ナスダック(-20.5ポイント)ともに下落しています。下げ幅は拡大しています。
今日の米国市場に影響を与える重要な経済指標の発表はなく、しかも午後1時で終了します。市場参加者が少ないため、値動きが荒くなる可能性もあるのですが、おそらくこのまま軟調な展開で推移する可能性が高く、月曜日の日経平均株価には逆風となりそうです。
「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。
本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN MONEY、MSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、ゴールデン・チャート、外為どっとコム