米GM再上場のカラクリ

はるるっぴさん
ひとりごと日記です。

GM再上場が、少し話題になっている。

「GM、最大規模の上場へ」

(11月18日 日経新聞より)

「GM再上場へ道半ば」
「米再生への苦闘映す」

(11月19日 日経新聞より)

「GMは再生し新興国の競争も一変する」

(11月20日 日経新聞朝刊の社説より)



GMの再上場で米国経済が活力を取り戻せるかには、疑問が残る。

日本航空の時にも問題になった
年金の積み立て不足の問題が無視されている。

企業の復活だけでも大変なのに、
「年金の問題」でさらに負荷がかかる。

企業年金について、わたしは、浅知恵ですが
少し現場も経験したことがあるので
一般の人よりも知っているかもしれません。

企業年金の代表的なものには
DB(CB)【確定給付年金】と
DC【確定拠出年金、いわゆる日本版401(K)】

GMは、確定給付型年金なので
年金債務が膨大な額になっている。

新生GMの現役労働者は、8万人くらい。
対して、年金をもらっている人は、52万人とも53万人とも聞く。

この年金債務(隠れ損失)は、チャプターイレブン
(アメリカ合衆国連邦倒産法の第11章)で
消去された訳ではない。

新生GMに引き継がれている。

11月19日の日経新聞より引用すると
再上場によりGMの株主構成は

米国政府      60.8%⇒36.9%(-23.9%)
全米自動車労組   17.5%⇒11.6%(-5.9%)
カナダ政府     11.7%⇒9.6%(-2.1%)
一般株主        0%⇒31.9%(+31.9%)

となっている。

(日経新聞より引用)

米政府としては

GMの車を売りたい。(その裏側にトヨタいじめがある。)

しかし、高いハードルのGM再建計画を実現できなければ
新生GMの株を買った人たちは
ず~とGMの年金債務を負担することになる。

長期投資家にとって年金債務は重要なので
見落とさないようにしたい。

わたしは、読んでいませんが
専門書では

「なぜGMは転落したのか」

アメリカ年金制度の罠(ロジャー・ローウェンスタイン著)

があるようだ。

出発点を間違えると
ゴールもわからない。

余談ですが、本屋さんは、投資家にとっても
貴重な情報源のある場所のひとつだと思う。



外国人投資家と言ってもいろいろです。

優秀な人もいれば、それなりの人もいる。

GMの再生は米国製造業の再建のためにも必要だと思いますが
「年金債務」の大きな問題があることを再認識したい。

日本の個人投資家は、年金債務も関係した
日本航空の経営破たんの学習効果を発揮したいものです。


おしまいです。


PS.

フレンズの申し込みは光栄なのですが
時間の関係で失礼しています。
ありがとうございます。
1件のコメントがあります
1~1件 / 全1件
sariさん
こんばんは
夜分遅くにすみません・・

日記とは全く関係のないコメントですが・・
やはり私の性分として
声を出してはるるっぴさんを応援したいです。
いろいろあるとは思いますががんばってください。。


言葉は適当でないと思いますが・・

私はただのつまらない主婦ですが
強くはるるっぴさんを支持します。

そんな気持でこれからも日々日記を読ませてもらおうと思っています。

私が勝手に書いてるだけなので
リコメはお気になさらずに^^


ご存知とは思いますが・・・ 
Libertango YoYo Ma
http://www.youtube.com/watch?v=WdoHeJBbNs0


それでは。。。
また伺います。

sari
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