米国マーケットを振り返る 11月16日

スケアクロウさん
スケアクロウさん
 今朝のコメントで、寄り付きが想定よりも上振れするケースが多いと書きました。今日も9,850円の予想に対して9,892円。また上にもっていかれました。ただ、行きすぎだったようです。前場は9,805円で終了しています。

米国マーケットを振り返る

 午後1時半過ぎには88ドル高をつける堅調な展開を見せたダウ平均株価ですが、その後大引けにかけて急速に勢いを失なってしまいました。9,39ドル、0.08%の小幅高で終えています。



 10月の小売売上高が前月比の伸び率でコンセンサスを大きく上回ったことを背景に、堅調な推移を見せていたメーシーズの株価が午後に入って停滞したのが、今日のマーケットを象徴しているように見えます。



 FRBによる量的金融政策の発表の前後から、皮肉なことに、好調な経済指標が目立つのですが、その矛盾がクローズアップされつつあるようです。

 長期金利の急速な上昇は、デフレ懸念の後退と、将来的なインフレ懸念を示唆しているのかもしれません。



 この長期金利の上昇がドル高となって、株式市場の重荷となったように見えます。

 ドル高はハイテク指標に影を落としており、SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が0.79%下げています。



 この影響で、ナスダック総合指数が4.39ポイント、0.17%安での終了となりました。

 VIX指数を見ると、1.99%下げており、投資家のセンチメントは悪くはなかったのですが、それでも1時半以降に急速に上昇して、リスク許容度の低下を示唆しています。



日経平均株価への示唆

 米国株式市場自体は小動きで、日経平均株価へのインパクトは限定的なようです。

 今日の前場は多少円高への戻しがあったことが大きく影響していると見られます。

 

 ドル円の動きを日足で見ると、鮮明なドル高円安になっているのですが、果たしてこの基調が続くのかどうかを見極める必要がありそうです。



 今朝の寄り付き直後につけた9,908円は、かなり大きく上に持ち上げられた数字ですので、とりあえずの目標達成感から、利益確定の動きには注意が必要です。

 

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