金融モンスターの証券化商品

はるるっぴさん
ひとりごと日記です。

アメリカの成長を支えてきたのは、
借金消費でもあった。

その借金消費をささえてきたのは
アメリカの証券化商品でもあった。

ABS
MBS

RMBS
CMBS

CDO

そして
シンセティックCDOなど

「何のこっちゃ~」と思う投資家は
理解できるまで、投資に慎重になるべきかもしれません。

CDOは究極の証券化商品で鮭の味噌漬けのイメージ

もとの鮭の原型はさっぱりわからない。

もとの鮭の中に有毒の鮭がいたことがわかったが
「強力」なデリバティブのドレッシングをかけているので
毒味しても、どのCDOに毒の鮭がはいっているのかわからない。

今となっては、CDOの有毒性を機関投資家の知るところになり
ほとんど誰も買う人はいない。

CDOを日本語にすると多階層金融派生商品(デリバティブ)となる。

日本でも、どの金融機関がどれだけ隠し持っているのか

わからない。

レバレッジの源泉となった
または、信用創造の源泉となった

CDO市場が壊滅している。

さらに忘れてはいけないのが、
CDSを集めて束ねた
シンセティックCDO(合成債務担保証券⇒CDSをプールしたもの)で

相当の破壊力があると思う。

他にもCDOのCDOであるCDO-squared(スクエアード)
CDOのCDOをCDOにしたCDOもある。(CDOキューブド)

ここまでくるとさっぱりわからないでしょう…

「CDO」

2011年から少しずつ、
そして2012年くらいに償還期限が来るので
そこで爆発するだろう。

CDSやCDOのことを適当でも一から説明すると大変なので
投資に興味のある方は、勉強してほしい。

この証券化商品により
世界経済の主力エンジンでもあるアメリカ経済は
成長してきたが、ソフトランディングできず

政府の財政支援で墜落はさけられたものの
ハードランディングしている。

そして政府の台所は、「火の車」になっている。

少なくとも今は、
中国は、世界経済を牽引するだけの力はなく
自分のことで精一杯のところがある。

中国自身も認めており、
人様のことまで助ける余裕はない。

感性が高い人であれば
中国の田舎を散歩すると
中国が世界を牽引することは簡単ではないことはわかる。

アメリカは、政府の財政出動や
FRBの超金融緩和政策により
バブル崩壊を一時的に止めることはできたかもしれない。

FRBは、自己資本567億ドルに対して
すでに2兆3000億ドルまでバランスシートを膨らませていた。

今回のQE2で6000億ドルプラスされるので
FRBの自己資本比率は、1.92%になる。
レバレッジは、50倍

欧米の専門家も

「これ以上の金融緩和は、困難ですよ~」

と言っているのは、
FRBの台所事情を知っていることもある。

「Quantitative(量的) Easing 2」により
アメリカは、国家破産の(倒産)の準備に入ったと考えることもできる。

(参考書)

計画破産国家アメリカの罠―そして世界の救世主となる日本
原田 武夫【著】

余談ですが

他にもおすすめの本として

「洗脳支配」 苫米地 英人氏著

洗脳支配―日本人に富を貢がせるマインドコントロールのすべて

「ユダヤ資本」については、
田中 宇氏の本などが参考になるでしょう。

さて、

今度は、政府が危なくなっている。
すでに世界は、国民の負担を考えるステージに入っている。

アメリカのFRBは、今となっては
誰も見向きもしない
元トリプルAの金のリボンのついた
毒まんじゅうの入った箱を買っている。

毒まんじゅうをたくさん持っている。

FRBが有毒商品「証券化商品」を買って、
リスクフリーであるはずのアメリカ国債と交換していることにも
問題がある。(政治家さんの言葉を借りれば遺憾である。)

アメリカ国債に毒が混じっていることになる。

毒まんじゅうは、売れないので
結局、財政赤字になる。

消費者が毒の入っているかもしれない
食料品を買わないのと
同じように

将来、一般の投資家が
アメリカ国債の購入に慎重になる可能性がある。

ただ、健康に害のあるとされるタバコを買う人もいるので
簡単な問題ではない。

証券化商品の特徴として

エクセス・スプレッド構造(優先劣後構造)

デフォルト条項⇒満期まで持っていても必ずしも償還されない。

ローン条件変更制約(簡単にローン条件を変更できない。)

アメリカには、住民票がないので、
証券化されたローン債権を持っている全員集めて
条件を変更することが不可能に近い。

そのこともローン条件を緩和して
政府が援助することを困難にしている。

証券化商品の特性をある程度理解している投資家は、
今回の金融危機が容易に解決できないことがわかる。

国の財政赤字の問題は
最終的には、国民の負担によってのみしか解決できない。

甘い話も、奇手妙手もない。

地味な努力が必要になる。

世界各地で、デモもあるでしょう。

日本は、問題を先送りして、
さらに問題を大きくしているだけなので
いつの日か大問題になる。

日本の公的年金(有名な長期投資家から聞いた)
金融機関や大学基金など

この金融爆弾を持っているところもある
「ここだけの話」になっている…

わたしは、この証券化商品を買わなかった
大学基金の運用担当者にいろいろと金融知識を教えてもらった。



日本の政府関係者は、
日本の金融機関の持っている証券化商品はAAAですから
大丈夫ですよ~と言っていたが

気配値だけでも暴落していて
なおかつ
売れないものがどうして大丈夫なのか?

少なくとも、わたしには、わからない…

アメリカの証券化商品の発行市場は、縮小しており
厳しい現実が近づいていることが想像できる。

日本の市場専門家たちは、現実市場を理解できないので
そこをヘッジファンドに狙われる。

専門家と違い実際に投資をしている投資家ならば

証券化商品とは、いったい何者なのか
わからない長期投資家は、今から勉強しても遅くないと思う。


本当は、1989年のバブル崩壊を
経験しているご年配の投資家が一番理解できるはず…

日本が経験したバブル崩壊が
デリバティブによってもっと迫力のあるものになるかもしれない。

熟練度の高い長期投資家ならば、
証券化商品(デリバティブ)と世界のグローバル化により

今回の世界経済危機が、日本のバブル崩壊より
大きく膨らんでいる分だけ
その破壊力が大きくなることは

わかる人には、わかる。

信用を膨らませた証券化商品の仕組みと
そのツール「CDS」のことがわからない投資家は
永遠にわからないかもしれない。

マスコミたちと一緒に
何か事件が起きてから
意味もわからず騒ぐ人となる。

「金融モンスターの証券化商品」

投資家は、その存在を再認識すべきと思う。


おしまいです。


PS.

わたしの日記は、○○さんとの交換日記からはじまりました。
その日記を見ていた会員さんが、わたしに日記を書いたらどうですか?
と言われたので、現在に至っています。

その間、特に営業活動したことはありませんし、
見てくださいと誰にもお願いしていません。

過去の日記には、間違いもあります。(認めます!)
ただし、「日記」です。

最近では、1万円札の製造コストを間違えたかもしれません。
20円ではなく、2円37銭と聞きました。

リーマンショックの前にわたしの日記を書き始めたとき

これからは、巨大なデリバティブの崩壊で何が起きるかもわからないので
投資にあまりくわしくない投資家は、
本当は何もしないほうがよいと書いたと思います。

結果的に、これは的中した。

「リーマンショック前」に、デリバティブではなく
普通の投資をされた投資家は、ほとんどマイナスになっている。

わたしが何度か「小口」の純金積立を推奨した
金(ゴールド)は上昇している。

(ただし、上昇分が円高で緩和されている。)

しかし、世界で見れば、もっと上昇したものがある。

それが

「日本円」でもある。

直近、韓国に行った時もガイドさんが
韓国・ウォンの価値が円に対して半分になって
日本に行ったとき、とても困りました…

と言っていた。

日本にいるとピンときませんが、世界で見ると
リーマンショック前に通貨円に投資をしていた人が一番プラスになった。

アメリカの有名なバロンズ誌
(ダウ・ジョーンズ社が発行する米国で最も著名な投資週刊誌)の

サブプライム問題表面化前の一押しの取引が

「UKポンド売り円買い」だった。

「イギリス」は日本語で、正しい略語は「United Kingdom」

結局、日本では何もしなかった投資家がプラスになっている。
おめでとうございます。
ハワイでもヨーロッパでも韓国でも行けば実感できると思う。

今までは、それでよかった。

しかし、これからの話になると別でしょう。

投資の目的は、「財産保全」

そのためには、多くの人が考えるより
はるかに高度な投資スキルが必要になると思う。

そのことを簡単に実行するためのヒントを日記に書ければよいと思うが
わたしには、無理なので、いままで何冊か
ヒントになりそうな本を紹介しました。

これからは、

自分の保有している株式の価値が上昇することもよいかもしれませんが

それよりも

自分自身の価値を高めることがより重要になってくるかもしれません。
2件のコメントがあります
1~2件 / 全2件
日本株の暴落工作??
凄い気になりますね

アメリカも債権市場が危ないですし、中国も不動産投資への規制始めるみたいですし。
どうなることやら。。。
いつも 貴重な御指導に感謝いたします。
G20や、APEC首脳会議に合わせ、日本株の暴落工作が金曜日にも行われたようです。今後も注意する必要あると思いますが、はるるっぴさんの御忠告と大手金融機関のTVやラジオでの発言を注視しています。
尚、政府の方も前回の為替介入時のように、日本発の世界同時株安の可能性が濃厚の場合は絶対に阻止するようです。
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