今日のマーケットを振り返る 11月9日

スケアクロウさん
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ポイント

 今日は外出のため、日中のフォローが出来ていないのですが、日経平均株価は目立った動きを見せなかったようです。ただ、午後6時頃から突然ユーロが対ドル、対円ともに大きく上昇を始めました。その影響で米株先物が上昇し、イブニング・セッションの日経先物も連動しています。この為替の動きの背景は、正直なところはっきり読めません。しかし、個人的にはユーロの基調転換を示唆するようなものではなく、一時的なものと見ています。したがって、今日の米国株式市場、明日の日経平均株価に対しては警戒を欠かせないと考えています。

日経平均株価を振り返る

 65円安で寄り付いた日経平均株価は、10時過ぎに6円安まで下げ幅を縮小しました。しかし、その後は停滞気味な小動きで推移したまま、38.43円、0.39%安で大引けを迎えています。



 10時過ぎから対ドルでかなり大きく円高に振れたことが、マーケットの重石になったようですが、意外にダメージが限定的であったという印象があります。





海外マーケットの動向

 アジア市場は上げ優勢でした。インドネシアが1.03%上昇したのが目を引きました。資源高に押し上げられたと見られます。一方、上海が0.78%ほど下げています。11日に発表されるCPIの上昇率が高そうだということで、金融引き締めに対する警戒感が出ているようです。それに連動して香港も1.02%下落しました。香港の場合は、不動産セクターでの増資が嫌気されていることもあるようです。

 欧州市場はアジア市場以上に堅調です。イタリアが1.59%の急騰を見せています。欧州の財政問題を懸念する見方が多い中で、株式市場が上昇し、ユーロが対ドル、対円で急速な上昇を見せていることが、興味深いところです。

 GLOBEXではダウ(+33ドル)ナスダック(+9.50ポイント)ともに上昇しています。上昇幅は拡大しています。



 ユーロに対するドル安が米株先物の上昇を牽引していると見ています。

 今日は9月の卸売統計の他に重要な指標の発表はありません。

 個人的には、ユーロの上昇は一時的なもので、基調の転換を示すものではないと考えています。したがって、米株先物は堅調なのですが、今日の米国株式市場の動向は決して予断を許さないと見ています。

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