ポイント
先週金曜日に発表された好調な米国雇用統計と、ドル高円安への振れを背景に高く寄り付いた日経平均株価は、ザラバも堅調さを維持したままで終えました。上値が重い印象でしたが、下値を支える力の強さが感じられました。過剰流動性が日本にも流れ込んでいるのではという気が、個人的には、しています。
日経平均株価を振り返る
79円高で寄り付いた日経平均株価は、すぐに上げ幅を拡大して、10時前には111円高をつけました。その後は多少調整色を見せたのですが、下支えも強力でした。大引け前30分ほどで切り返し、結局106.93円、1.11%で終えています。
前場の上昇を牽引したのは円安であったと思われます。
東京エレクトロンの午前中の動きを見ると、円安の恩恵が大きかったように見えます。
大引け直前の30分間の上昇の要因は明確ではありません。ただ、先物の動きを追っていると、断続的に大きなロットの買いが入っているのが目につきました。新興国に流入している過剰流動性の一部が日本にも流れ込んでいるのかという感覚を持ちました。
もっとも、4.74%の急騰を見せたコマツのように、ザラバを通して好調に上昇を続けた銘柄もあり、マーケットの底上げに貢献しました。コマツの場合は、新興国向け需要の伸びに加えて、株価の信用面での取り組みが良いとの指摘がなされています。
海外市場の動向
アジア市場は上げが優勢です。全体的に小動きですが、シンガポールは1.85%の大幅な上昇になっています。海外資金が流入しているようですが、ヤシ油などの商品価格上昇の恩恵を受ける銘柄の上昇が目を引きます。
欧州市場はマチマチです。値動きは小幅です。対ドルでユーロ安が進行しており、財政問題に再び注目が集まる気配があります。
GLOBEXでは、ダウ=-23ドル)、ナスダック(-6.0ポイント)ともに軟調な推移です。
対ユーロでドル高となっていることが多少の重石となっているように見えます。
今日は重要な経済指標の発表は予定されていませんので、ダウ平均株価はこのまま弱含みの動きになると見られます。
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