米国マーケットを振り返る 11月5日

スケアクロウさん
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ポイント

 注目された10月の米国雇用統計はコンセンサスを大きく上回る改善を見せました。しかし、株式市場への影響は限定的で、ダウ平均株価は小幅高で終えています。一方、為替市場ではドルに対して円安が進んだことから、月曜日の日経平均株価にとっては追い風になりそうです。

米国マーケットを振り返る

 モタつき気味にスタートしたダウ平均株価は、11時前には何とか16.69ドル高まで上昇しました。しかしその後は停滞色を強め、2時過ぎには42.32ドル安をつけています。ただ、大引け直前の30分に切り返しを見せて、9.24ドル、0.08%の小幅高で終えました。



 ザラバの動きを見る限り、「好調な雇用統計に支えられて続伸」とは説明しにくい感じです。(「大幅に改善した米国雇用統計だが・・・」)

 むしろ、FRBが自己資本比率の高い金融機関に対して配当増額を容認するという前日に流れた報道や、中間選挙での共和党の下院勝利を背景に、銀行株が大きく上昇していることを勘案すると、ザラバの基調は弱いという印象です。ちなみに、ウェルズ・ファーゴが6.41%の急騰となっています。



 マーケットの心理状態を示唆するVIX指数の動向を見ると、日中は上下を繰り返しており、不安定な様子でした。



 一方、為替市場ではユーロドルがユーロ安ドル高方向に振れています。



 このドル高はマーケットに重石になったようです。ドル安の恩恵を受けるハイテク銘柄に軟調なものが数多く見られました。SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)は0.58%上げたのですが、日中は停滞感の強い展開でした。



月曜日の日経平均株価への示唆

 好調な米国雇用統計を背景にドル高円安が進みました。この円安が日経平均株価には追い風となりそうです。



 CMEの日経先物価格(円ベース)は9.700円となっており、この近辺を月曜日の日経平均株価のメドとしています。



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