ポイント
FRBが6,000億ドルに達する資金のマーケットへの注入を決めたというニュースが世界中のマーケットを押し上げました。日経平均株価は、懸念されていたドル円の円高への振れが限定的であったこともあって、2%を越える急騰となりました。現在、米株先物は堅調な上昇を維持しています。このままのペースであれば、明日の日経平均株価は上昇して始まりそうです。ただし、金曜日には10月の雇用統計を控えており、予断は許さないと見ています。
日経平均株価を振り返る
122円高で寄り付いた日経平均株価は、ザラバで一段と堅調さを増して、198.80円、2.17%の大幅高で大引けとなりました。
ドル円15分足を見ると、ザラバで円高に振れたのですが、マーケットはあまり気にした様子が見えません。輸出関連株の堅調さが目につきました。
FRBの金融緩和政策にもかかわらず、対ドル円高の動きが限定的であったことがマーケットに安心感を与えたようです。しかも、ドル円60分足では明らかですが、今日の円高は昨日の反動にすぎないと見てもよさそうです。
個別銘柄で特に目立ったのはファーストリテイリング。8.13%と急騰して、一社でマーケットを35円余り引き上げました。10月下旬から気温が急低下しているため、冬物の既存店売上高が堅調なことが背景にあるようです。
海外市場の動向
アジア市場。欧州市場ともに、米国の金融緩和政策を好感して上げています。インドが2.1%と、日本と並ぶ高い上昇率となっています。欧州では、ほぼ全市場が1%以上の上昇です。
GLOBEXでは、ダウ(+84ドル)、ナスダック(+16.1ポイント)ともに堅調に上昇しています。上げ幅は拡大しています。
気になる週間ベースの新規失業保険申請件数は45万7千件と、事前予想の44万5千件を大きく上回りました。しかし、マーケットは雇用情勢の弱さを示唆するこの数字はあまり問題視していないようです。
ただし、ドル円は円高方向に振れているので、日本にとっては多少逆風かもしれません。
7-9月の労働生産性は予想よりも改善が進んでいます。
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