今日の日経平均株価は? 11月4日

スケアクロウさん
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ポイント

 注目していたFOMCのQE2(量的金融緩和政策第2ラウンド)ですが、インパクトは意外に限定的であったという印象があります。ダウ平均株価が3日、4日と続伸したことを映して、今日の日経平均株価も上昇してのスタートとなりそうです。9,280円近辺での寄り付きを想定しています。ドル円が比較的に落ち着いた動きを見せており、ユーロ円が円安に振れていることから、ザラバも堅調気味な小動きを期待しています。

米国マーケットを振り返る

 小高く推移してしていたダウ平均株価は、10時半頃からは一転して小安い展開となりました。2時15分のFOMCによるQE2の発表を受けて多少の振れが見られたのですが、すぐに落ち着き、結局26.41ドル、0.24%高で終えています。



 10月のADP全国雇用者数、ISM非製造業景況指数、そして9月の製造業受注指数と相次いでコンセンサスを上回る強い数字となったことが、小高いマーケットの背景となったようです。

 しかし、強い経済指標がQE2への期待とは矛盾することに気付いたことが、10時半以降の小安い展開の理由と考えています。

 FOMCが6000億ドルの米国債購入を発表するとマーケットは一時91ドル安まで急落したのは多少意外感がありました。購入額はコンセンサスを僅かに上回ったのですが、毎月750億ドルで8ヶ月間という時間軸が問題とされたのかもしれませんし、単なる出尽くし感かもしれません。

 ただ、長期金利が急上昇しています。期待していた緩和効果には達していないということを示唆しており、時間軸の問題ではないかと推測しています。



 しかしながら、マーケットの心理を示唆するVIX指数は9.09%と大きく低下しています。特にFOMCの発表後大きく心理が改善した様子が鮮明です。



今日の日経平均株価は?

 CMEの日経先物価格(円ベース)9,280円の近辺を日経平均株価の寄り付きのメドとしています。



 ザラバに大きく影響するドル円は、FOMC後に多少円高に振れていますが、意外に緩やかな動きです。



 ユーロ円は大きく円安に振れた後、そのまま安定して推移しています。



 したがって、ザラバでの為替の影響は限定的と見ています。懸念していた対ドルでの円の急騰がとりあえず避けられたこともあって、堅調ぎみな小動きを想定しています。

 今日は国内の重要な経済指標は予定されていませんが、決算発表が155社ほどに達します。国際石油開発帝石、味の素、東レ、ニコン、日産自動車、ヤマダ電機などが含まれています。

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