ポイント
中間選挙、FOMCそして週末の雇用統計など重要イベントを控え、日米とも身動きの取れない展開でした。ダウ平均株価は確かに上昇したのですが、ザラバの動きを見る限り、膠着状態が鮮明です。休日明け木曜日(4日)の日経平均株価の寄り付きは、未明(日本時間午前3時15分)にFOMCが発表するQE2(量的金融緩和政策第2弾)次第ということになりそうです。
2日の日経平均株価の動向
所用のため2日の日経平均株価の動向についてご報告出来ませんでした。日経平均株価は小動きに終始して終えています。寄り付きと大引けの価格差は僅か20円足らず、ザラバも50円ほど範囲での変動でした。
影響力の大きいドル円も落ち着いた推移でした。
2日のダウ平均株価を振り返る
好調にスタートしたダウ平均株価でしたが、10時前に82ドル高まで上げ幅を拡大した後は膠着状態となり、そのまま64.10ドル、0.58%高で終了しました。
ユーロ圏の強い経済指標を背景に、ユーロドルが大きくドル安に振れていたことが、ダウ平均株価を押し上げたと見ています。
ドル安の恩恵が大きいハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が0.74%と堅調に上げています。
ただし、ビッグ・イベントを控えて、すぐに膠着状態に入っています。マーケットの心理を示唆するVIX指数を見ても、1.19%低下しているのですが、日中はかなり大きな動揺を見せています。投資家に心理状態は、悪くはないものの、不安定だということです。
4日の日経平均株価への示唆
今日(3日)の午後3時過ぎには、米国の中間選挙の大勢が判明します。しかし、FOMCのQE2が視野に入るのは明日(4日)の午前3時半(日本時間)。それまでは。見動きがとれないという様子です。
しかも、QE2の後は、すぐに金曜日(5日)に発表される10月の米国雇用統計が気になってきます。
そのようなわけで、日経平均株価の動きも予想は難しいところです。
とりあえず、CMEの日経先物価格(円ベース)は9.225円となっていますので、もし今日マーケットが開いていれば、上昇してのスタートとなっていたはずです。
QE2が最大のポイントですが、これまで比較的に強めの経済指標が多かったこともあって、米国債の購入規模が期待よりも小さかったり、あるいは買い入れのタイミングを長期に分散したりして、マーケットの期待に達しない場合は、金利上昇、ドル高(円安)への動きもありうるので、どのような内容になるか楽しみに注目したいと思っています。
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