11/3期業績予想を下方修正するが、来期以降の業績見通しを継続
＜株価水準は割安と言えよう＞
11/3期の上期(4-9月)末実績PBR3.08倍は割高であるが、中計の目標営業利益を2年前倒し達成できる可能性が高いこと、業績が回復途中でありながら13/3期TIW予想営業利益率25％程度まで回復が見込めることなどを考慮すると現状の株価水準は割安と言えよう。
＜11/3期上期決算発表＞
11/3期の上期営業損益は14億円の赤字(前年同期比23億円悪化)となった。主力であるチタンの増販効果があったものの、為替の円高傾向とポリシリコン関連の費用を見直したことによる。
＜通期会社予想を再下方修正＞
会社側は11/3期の営業損益を64億円(前期比80億円悪化)の赤字と従来予想から9億円減額修正した。主因は為替の前提を見直したことや、ポリシリコン関連の経費見直し。
＜中計を2年前倒しで達成へ＞
TIWでは11/3期の営業損益を▲60億円(前期比76億円悪化)と従来予想より10億円減額修正する。今下期の為替前提を1ドル80円に想定したことが主因。ただし、12/3期以降の業績は従来予想を継続、13/3期には中計を2年前倒しで達成する見通し。(溝上 泰吏）
