ポイント
米国株式市場の上昇を受けて、小高く寄り付いた日経平均株価でしたが、円高の重石ですぐに停滞してしまいました。10時過ぎに一時的に円安に振れたドル円に対してマーケットが鋭く反応した様子に、為替の重圧がいかに大きなものであるかが如実に示されています。現在米株先物は堅調な推移です。先ほど発表された週間ベースの新規失業保険申請件数は45万2千件と、事前予想の45万5千件を僅かに下回りました。ドル円がわずかにドル高円安方向に動いた他には目立った影響は見られません。
日経平均株価を振り返る
62円高で寄り付いた日経平均株価は、すぐに調整色が強まり、10時過ぎには54円安をつけました。ところが、突然ドル円が円安方向に振れ、一挙に97円高まで上昇しています。しかし、それも長続きせず再び停滞局面となり、結局5.12円、0.05%の小幅安で大引けとなりました。
一時急落した円の背景にはガイトナー発言がありそうだという点については、「米国株式市場の動向と日経平均株価」の中でお話したとおりです。
為替で振れたほかにはこれといった大きな特色のないマーケットでしたが、リニア新幹線関連ということで、超伝導ケーブルが注目を集めた住友電気工業が3.19%の急騰を見せています。
海外市場の動向
アジア市場は上海と韓国を除いて上げています。全般に小動きですが、インドが2.1%近くの大幅な上昇となっているのが目を引きます。グローバル・マネーを惹きつけているようです。
欧州も上昇基調です。ただし1.3%上昇しているスウェーデンを除いて小幅な動きです。
GLOBEXではダウ(+39ドル)、ナスダック(+11.75ポイント)ともに堅調な推移です。ただし、新規失業保険申請件数の発表後は僅かに上昇幅が縮小してるようです。
今日は、この後10月のフィラデルフィア連銀景況指数、9月の景気動向指数の発表があります。決算も目白押しです。AT&T、キャタピラー、マクドナルド、UPSなどが次々に出てきます。大引け後にはアマゾン、アメリカン・エクスプレスの決算が控えます。
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