今日のマーケットを振り返る 10月20日

スケアクロウさん
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ポイント

 大幅安でのスタートとなった日経平均株価は、後場寄り直後に見せた多少の反発局面を除いて、ほとんど動きもなく終了しました。正直なところ、想定とはかなり違う展開だったのですが、終値は違和感のない水準でした。現在の米株先物が上昇して推移しているのは、明日の日経平均株価にとって好ましいのですが、ドルに対して円高気味な為替の動きが気になります。

日経平均株価を振り返る

 139円安で寄り付いた日経平均株価は、すぐに下げ幅を拡げ、10時前には222円安をつけました。その後は下げ止まったものの、前場は停滞したままで推移しました。後場は反発して始まり、1時前には137円安とほぼ寄り付きの水準となりました。しかし、反発の動きもすぐに頭打ちとなり、157.85円、1.65%安で大引けとなりました。



 中国の基準金利引き上げのショックで急落した米国株式市場を映して、9,480円の近辺での寄り付きを想定していたのですが、実際の寄り付きは9,399円と大きく下振れてしまいました。

 マーケット開始前に先物の板が急速に下げたことから、為替の影響が大きかったと見ています。特にユーロ円のマーケット開始直前の動きが目立ちました。



 ドル円も同様な動きで、円高への動きはマーケット開始後も続きました。



 ところが、後場に入ると一転して反騰に転じます。基準金利引き上げで大きく下げると見ていた上海総合指数が意外に底堅く推移して、11時頃にはプラスに転じました。これが大きく影響したようです。



 1.27%下落したコマツのザラバの動きを見ると、後場の反発が鮮明で、上海市場のインパクトの大きさを示唆しています。



 個人的には、上海市場は下げると読んでいましたので、外れてしまったのですが、意外にその影響は限定的で、1時前にはマーケットの上昇が止まってしまいました。したがって終わってみれば、大きな違和感のない終値でした。

米国マーケットの動向

 GLOBEXではダウ(+34ドル)、ナスダック100(+11.50)ともに堅調な推移です。上げ幅は徐々にですが、着実に広がっています。



 今日はベージュブック(地区連銀経済報告)が発表されます。決算は、モルガン・スタンレー、ウェルズ・ファーゴ、、ボーイング、ユナイテッド・テクノロジーズ、イーベイなど注目企業が目白押しです。

 

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