2010.10.20 いつも青春!てっちゃんの株式教室・相場師日記 午前11時版
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日銀はさらなる金融緩和を示唆している。
確かに、あふれ出した資金が先進各国の金融市場に向かわずに新興国に流れ込んでいるのが、
皮肉といえば皮肉なのだが、それでも日本の東証にも下値には買い資金の流入が見られる。
か弱くはあるが、過剰流動性相場のカテゴリーには入っているのだ。
したがって、何かの事件でずっこけてくれたところは「待ってました」というのが基本スタンスなのだ。
インドネシア株が連日のように史上最高値を更新、タイ株も14年ぶりとなる高値、
香港ハンセン指数も2年4ヶ月ぶりの高値、韓国総合指数も年初来高値更新中、インド株も年初来高値を更新、
一番の「劣等生」である東証といえども、ここから弱気になる理由が無い。
円高が一番のネックではあるが、各企業も採算ラインを80~85円に引き上げてきた。
大小を問わず企業の「海外脱出」はもう止められない勢いだ。
ただ、欧米においてもアジアへの企業脱出がトレンドだということは留意しておく必要がある。
消耗戦ではあるが、政府にはやるべきことをやる気概を示して欲しい。
私見だが、法人税引き下げと消費税引き上げの同時進行「大ナタ」をためらうべきではない。
「格差是正」は喫緊の課題だ。
この10年で各家庭の年収は平均で100万円減少した。
国民の血税で手厚く保護されている公務員が「例外」であっていいはずがない。
中国人民銀行が、金融機関の貸し出しと預金の基準金利(期間1年)をそれぞれ0.25%引き上げると発表した。
2年10カ月ぶりの利上げだ。
19日のNY株式市場は、悪材料が重なり急反落。8月11日以来の急落。
バンク・オブ・アメリカに対して債券投資信託大手のピムコや資産運用大手のブラックロック、ニューヨーク連銀が、
損失を抱えた住宅ローン証券商品の買い戻しを要求すると報じられた。
ダウの安値は前日比226ドル安の1万0917ドル。引けは10978.62-165.07。
本日の東証の前引け(午前11時)は9331.86円で207円59銭安。
個別には、プロミス412+44、アイフル47+2、ブロードメディア145+22、デザイン148+10、
<参考資料>
2010.10.16 てっちゃん通信 休日版(会員版)
上場来の安値に沈んでいる消費者金融株だが、新しい数値が出た。
過払い金の業界支払い総額が、8月は前年同月比7%増加だったが、9月は4%減である。
社会には悪徳弁護士、悪徳司法書士の消費者金融過払い金返還請求客の「取り合い合戦」も報道されて
メディアによってその過熱ぶりを我々も知るところとなった。
(むろん、法律家の多くは良心的な運営をしている)。
ということは、田んぼの稲の多くはかなり刈り取られただろうことが推測される。
裁判所に駆け込まない利用者も多いことを考えれば、当面の一進一退はあっても
峠はそう遠くは無いものと見られる。
大逆風の消費者金融業だが、太古の歴史から売春の次に古い職業は「カネ貸し」である。
需要そのものが無くなるはずがない。
越えるべきハードルをクリアーすれば遠からず再評価の道はあるはずだ。
体力の無いところは独立系の武富士のように消滅するが、大手の多くは銀行系だ。
日足から見ても10数本の陰線は稀に見る形状である。
一方的行動に走る外国人投資家によるものと見られる。
為替の円高も15年ぶりの1ドル80円50銭は当面のピークとなる可能性はある。
もっとも、このたびの「ドル安」は執拗だ。
日経平均1万円台復活が定着してくれれば、市場マインドも変わってくる。
個人投資家の意気消沈、様子見が最悪の要因ではある。
個別材料株のトレンドが正常に復するのに今しばらく。
いずれにしても、カネアマリから下値を懸念する必要は無い。