ポイント
前日のナスダック総合指数が好調であったことを映して、前場は堅調に推移した日経平均株価ですが、後場に入ると円高に押されました。特に対ユーロでの急速な円高の影響が大きかったようです。今日の米国株式市場は上昇して推移しています。ただし、引け後に予定されているアップルとIBMの決算次第で、明日の日経平均株価への影響が大きく変わりそうです。急速なユーロ安円高は一段落の兆しです。
日経平均株価を振り返る
17円高で寄り付いた日経平均株価は、すぐに上げ幅を拡大して、9時半過ぎには64円高をつけました。しかし、午後に入ると一転して調整色が強まり2時半過ぎには28円まで下げ幅を拡げました。大引けにかけて多少の戻りが入り、1.76円、0.02%の小幅安で終了しました。
ハイテクの比重が高いナスダック総合指数が1.37%と大きく上昇したことを反映して、前場では輸出型ハイテク株の堅調な動きが目立ちました。
しかし、後場になると円高が進みました。特に対ユーロでの円高が急速でした。
ドル円の動きは比較的に穏やかでしたが、午後になると円高への振れが進んでいます。
2.25%の下落となったダイキン工業のザラバを見ると後場の停滞が顕著です。ユーロ圏ビジネスの比重の高い銘柄が打撃を受けたことを示唆しています。
米国株式市場の動向
現在、ダウ平均株価は50ドル高、ナスダックも4.41ポイント上昇と堅調な推移です。
9月の鉱工業生産は前月比0.2%減と、コンセンサスであった0.2%増を下回りました。設備稼働率も74.7%と、事前予想の74.8%に届きませんでした。一方で、NAHBによる10月の住宅市場指数は16と、予想された14を上回っています。
このように、経済指標はマチマチですが、マーケットへの影響は限定的であったようです。
マーケットの牽引役は好決算を発表したシティ・グループ。株価は3.42%と急騰しています。連れて、JPモルガン・チェースも2.02%高と堅調です。
今日は、金融株に牽引されて堅調な展開が期待できそうです。ただし、引け後にアップルとIBMの決算が控えています。明日の日経平均株価の寄り付きには、これらの決算が大きく影響すると思われます。
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