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めくるめくアジア~中国の巻~ 【感想】
SBI証券の中国をテーマとしたセミナーに参加してきた感想です。
始まる前から”帰りてぇ~”って気分で、こんなに気分が乗らないセミナー参加は初めてです。やっぱりこのタイミングで”中国”というのは最悪でしたね。しかも、始まって早々、近くに座る誰かが”音のしないの”を出したのか香ばしい臭いが漂ってくるし、遅刻してきて隣に座ってきた人の口臭が酷くて、逃げ出したい気分に(笑)
・意外と知らない現代中国人の習慣と文化
名古屋で中国語教室を営む中国人女性が講師でした。
中国の人口は13億人、民族は56。まぁ、人口の多さは知っていましたが、民族の多さにはチョット驚きました。
宗教は儒教と仏教ですが、文化大革命以降、儒教を信仰する人は減っているそうです。まぁ、儒教を捨てないと地獄の日々が続いたみたいですからね(怖)
中国人は鮮やかな色を好み、とりわけ赤色が好きなのだそうです。まぁ、私のイメージでは「赤が好き」≒「感情の起伏が激しい」なので思わず納得。
物価が安いため、朝は外食する家庭が多いそうです。餃子といえば水餃子のことを指し、昔の貨幣の形に似ていることから縁起物として扱われ、正月のように一族が集まるような時に良く食べられているそうです。割り勘の習慣はなく、誘った人が全員分の飲食代を支払うのが常識だそうです。まぁ、理屈としては確かに正しいかも(笑)
分譲マンションはスケルトンで販売されており、内装は購入者が内装業者に発注しないといけないそうです。マンション住まいが大半で一戸建てを持てるのは資産家だけ、貧富の差が激しく生活水準が高いのは沿海の地域だけだそうです。
講師の中国人女性の地元では、2~3年前は殆どの人が車を持っていなかったが今は殆どの人が車を持っている状態だとか。まぁ、中流層の購買力が飛躍的に伸びているということなんでしょうね。
中国人が日本に対して持っているイメージは、自然が綺麗、ゴミが落ちていない、サービスが良い、礼儀正しい、漢字を使っているので親近感がある。刺身、寿司、味噌汁は健康食として扱われているそうです。
中国で買い物をする場合、「太貴了(とても高いです)」、「便宜点(もう少し安くしてくれませんか)」という言葉が重要なフレーズのようです。また、買ったものはその場でチェックする必要もあるようです(笑)
・中国経済とSBIグレーターチャイナCBファンドについて
話が始まる前に「SBIグレーターチャイナCBファンド」の販売パンフを見ましたが、ファンド・オブ・ファンズとあります。ファンドに投資するファンドに投資する商品のようです(笑)
リスクの軽減にはなりますが、手数料の二重負担になる訳で投資効率が悪いなぁという第一印象。
学生時代から個人投資家として腕を振るっていた(?)、SBI証券投資調査部の若手ホープ(?)が講師でした。
<経済指標>
中国経済を理解するうえで、年次ごとの経済指標の数値を把握するとともに、最新の数値が発表された際には事前予想との差がどうなのかが重要なのだそうです。まぁ、これは米国の経済指標を見るときでも同じことがいえますね。
中国としての特徴は全ての経済指標が一斉発表されるところにあるようです。まぁ、確かに米国は指標によって発表日が分かれていますね。
指標内容が報道されるのは発表翌日の新聞になりますが、機関投資家は当日11:00の発表と同時に情報を入手するので発表当日の後場の株価の動きには警戒が必要のようです。
PPI(生産者物価指数)はCPI(消費者物価指数)に先行した動きを見せる傾向があるようです。
貿易収支の黒字幅が大きくなると米国からの人民元切り上げ圧力が強まるそうです。
<インフレ関連指標>
中国のインフレ目標が3%であるのに対して、直近のCPIが3.5%になってしまった。
↓
当然、利上げ懸念が浮上する。
↓
しかし、食品のCPIの上昇による影響が大きく食品を除いたCPIの上昇が見られないこと、先行指標のPPIが下がってきていること、から警戒感が高まることにはならなかった。
↓
結果、株価下落の反応は起こらなかった。
という分析をされていました。
<住宅物価指数>
通常、規制が強化されると不動産価格の下落を引き起こすものであり、年明けに不動産税導入の噂がある。
現状、規制強化されてきたにも拘らず、不動産価格、株価ともに上昇した。
↓
規制強化策の出尽くしと見て、逆張り的発想で買いが入ったためと推測される。
↓
逆張り的発想が起こる要因としては、米国を始めとして各国が資金供給を続けており投機資金がジャブジャブ状態だからと考えられる。
という分析をされていました。
<貿易関連指標>
直近3年間で一度だけ、中国の貿易収支が赤字となった月がある。米国からの人民元切り上げ圧力が強まったため、それをかわす目的で意図的に赤字にした可能性が高いとのことです。まぁ、これは社会主義国家ならではの裏技ですね(笑)
<6月以降の中国株式市場>
香港ハンセン指数:外国人用マーケット
上海総合指数:中国本土の人用のマーケット
本土市場は軟調であるが、香港市場は堅調である。
<アジア経済圏>
タイ、ベトナム、フィリピン、マレーシア、シンガポール、インドネシア等の中国の南方の地域を指してアジア経済圏と呼ぶそうです。
タイやインドネシアの一部の場所では、人民元で買い物ができる場所があったりするそうです。ただし、両国政府とも公式には認める発言をしていないそうです。人民元が基軸通貨としての地位を築こうとしている兆候なのではないかと分析されていました。
<人民元建てCBへの投資の魅力>
詳細は省きますが、悪くはないかなと思いました。ただし、株価が上昇局面にある場合は魅力が半減するとも思いました。
・中国ってこんなに近くて面白い!
~中国をもっと身近に、気軽に体感しよう!~
JTBグループのOSUという企業からのツアー紹介が話のメインという感じでしたが、今回のセミナーのスポンサーでしょうから、礼儀として最後まで話を聞かせていただきました(笑)
中国の人口が13億4500万人というのは戸籍登録している人の数であり、実際には15億人くらいいるのではないかという話には、「ヘェー、ヘェー」という感じでした。
鼻がチョット曲がってしまいましたが(笑)、知識不足を補う有意義な時間となりました。
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朝は外食が多いというのは意外ですね。
マクドナルドやケンタッキーが乱立するようになった、最近の文化なのでしょうか。
インフレ、うらやましいですねー。
中国って、国の統制が取れてるようで、取れてない国というイメージを持っています。
互換性の無い多言語国家で、かつ激しい貧富の差。
上海のバンドー地区には最先端のテクノロジーを結集した建物や商品が並ぶ一方、
一本、裏筋の道を入ると、屋根が傾いたお化け屋敷のような通りがあったりして、
なんだかよくわけわかりません。
国際的には、すさまじい生産力と旺盛な胃袋というポジションになりつつあるのかなー、
と見えますが、このまま成長するとは思えません。
とこかで破綻して、旧ソ連のように分裂すると想像しています。
>香港ハンセン指数:外国人用マーケット
>上海総合指数:中国本土の人用のマーケット
この意識ありませんでした。
こういう見方をすべきだったんですね。
>直近3年間で一度だけ、中国の貿易収支が赤字となった月がある。
>米国からの人民元切り上げ圧力が強まったため、
>それをかわす目的で意図的に赤字にした可能性が高いとのことです。
>まぁ、これは社会主義国家ならではの裏技ですね(笑)
これ、すごいですね!
管内閣もこれくらいの指導力を持ってほしいものです。
中国が失速する前に、インドに台頭して欲しいと思うのですが、
インド人には中国人のようなアグレッシブさが無いなら、
ダメかなー?
こんばんは。
>朝は外食が多いというのは意外ですね。
物価が安くて種類が色々選べるから、とだけいっていたのですが、通り沿いに屋台が並んでて...みたいな光景を連想してしまいました。カンフー映画のイメージを引き摺っているのがバレバレですね(笑)
>互換性の無い多言語国家で、かつ激しい貧富の差。
食文化にも大きな差があるようですね。当日貰った資料の中に広東料理の一例としてヘビの料理の写真が載っていました(笑)
>とこかで破綻して、旧ソ連のように分裂すると想像しています。
日曜日のやしきたかじん氏のTV番組で、石平(せき・へい)氏も、中国は大国を維持しようとするから無理が生じる、分裂して共和国制になった方が良いと発言されていましたね。
>>香港ハンセン指数:外国人用マーケット
>>上海総合指数:中国本土の人用のマーケット
>
>この意識ありませんでした。
>こういう見方をすべきだったんですね。
講師の方がそのように表現された理由を質問したかったのですが、質疑の時間は設けられず残念でした。
国土、人口の規模から考えると、インドに期待したいところですが、インドの難しいところは複雑な身分制社会に縛られている点ですね。階層の違う家庭の若者同士が恋に落ちて結婚しようとすると親が反対して殺人事件にまで発展することが珍しくないようです。