【はんちくの映画情報③】 『恋する惑星』(香港)

はんちくさん
はんちくさん
 異常な相場ですね。SQ通過初日があれですから、先が思いやられます。為替も大暴れですし。11月頭から、先が見える日がありません。
 四季報が来ましたが、今回は読んでませんw こんな市況じゃ危なくて。完全市況外の優良銘柄を探すしかありませんね。来週もやばそうです。心してかかりましょう。
 ウンコな相場を離れて、今週も良い映画を紹介します。


 『恋する惑星』
 香港映画。1998年
 監督 ウォン・カーウェイ
 主演 金城武、トニー・レオン、フェイ・ウォン

 (これは、メジャー作品かな。)
 香港の新鋭監督(もう新鋭じゃないが)、ウォン・カーウェイの出世作。この映画で世界的に有名になった。最近の作品には、キムタクが出演した『2046』がある(キムタクが嫌いなので見てないけどw)
 撮影手法が独特。「ウォン・カーウェイスタイル」と規定していいだろう。他に、似た類の例を挙げることはできない。強いて言うなら、ゴダールの「勝手にしやがれ」に近い。ちなみに、タランティーノは、『恋する惑星』の大ファンだそうだ。

 あらすじはない。狭苦しく薄汚い香港の雑踏の中、2つの恋物語が交錯する。

 前半は「麻薬密売人の女に恋する男」。主役は金城武。この映画で初めて日本に認知されたのではなかっただろうか。日本語を話すシーンがあるのだが「随分日本語がうまい役者だな」と思ったものだ。そりゃそうだな、日台のハーフだもの。(最近見なくなったな。) 
 後半は「警官に恋する女」。これが、この映画のメインストーリーだろう。警官はトニー・レオン、女は香港の歌姫フェイ・ウォン(日本のドラマにちょっと出たことなかったっけ)。
 おじの店で働く女。彼女は、そこに毎晩買い物に来る警官633号に恋をする。ある日、彼の部屋の鍵を拾った女は、彼の部屋に侵入し、毎日少しづつ部屋の模様替えをしてしまう。

 何でもない恋愛ストーリーなのだが、グイグイ映像に引き込まれる。まるで香港の雑踏の中にいるようだ。この監督は、公共の場で無断ロケを敢行し、何度も怒られているw 雑踏が生き生きとしているのは、エキストラではなく、本当に暮らしている人たちが背景だからなのかもしれない。。
 
 ママス&パパスの名曲「夢のカリフォルニア」が、非常に象徴的な使われ方をしている。この映画のために書き下ろされたのではないか、というくらい、イメージにピッタリはまっている。

 また、この映画のエンディングテーマの「夢中人」がいい。主演のフェイ・ウォンが歌っている。CMなどでも使われているので、聞けば「あー、聞いたことある」と思うだろう。(一時、携帯の着信音が「夢中人」でしたw)


 元題は「重慶森林(重慶アパート)」だったが、配給会社の女性が「恋する惑星」に変えて日本公開をした。ナイスな選択だと思う。

 次の作品の『天使の涙』も良い。でもやっぱり、ウォン・カーウェイの入り口は『恋する惑星』から。
6件のコメントがあります
1~6件 / 全6件
>みやまな鉄砲長さん

 これは間違いなくいいですよ。フェイ・ウォンにときめきます。ショートカットの子が好みでしたから。
 部屋を勝手にいじられると怖いですけどねw この場合はとてもほほえましい感じなので、OKです。
>元題は「重慶森林(重慶アパート)」だったが、配給会社の女性が「恋する惑星」に変えて日本公開をした。ナイスな選択だと思う。

タイトルって非常に重要ですね。
正月に時間取れたらリストに加えとこ!(^_^)/
>ウランママさん

 こんちはー

 男たちの挽歌、見てなーい。もちろん知ってるけどね。男たちの挽歌が大好きな友達がいますよ。近いうちに見てみよう。
 おいらの場合、香港といえば、「ブルース・リー」なんですけどね。永遠のヒーローです。

>キムタク嫌い?エー、キムタク嫌いな人いてるんや

 いるのよw 僕の奥さんも好きじゃない。勿論かっこいいけど、自意識過剰さが鼻に付くところがある。それによって、演技や役柄が、掻き消えてしまうのが嫌なの。どんな役をやっても「キムタク」のみの印象しか伝わらない。
 そういう意味で「ちょっと・・・」なのw
こんにちは、

香港映画と言えば、ジョンウー監督でしょ。でしょ?

男たちの挽歌シリーズ。この映画、見て、めっちゃカッコいいから、気分すっきりどころか。主演の、チョ,ユンファ・
すごい、いい。

解説は、はんちくさんに、お任せ。。(^_-)-☆

追伸  キムタク嫌い?エー、キムタク嫌いな人いてるんや。信じられへん。。(*_*;
>おかんさん

 いいよねー。あの香港の狭苦しさがまたいい。
 元彼女の誕生日と同じ賞味期限のパイナップルを食い続けたり、サブの部分も面白い。「恋愛映画」という括りにはならないですね。
 
 俺が金城を見たのは「ゴウルデンボウル」が最後かな。諸葛孔明ということは、三国志の映画があるのかな。調べてみよう。
おかんさん
おかん、好きすぎてビデオ買いました。
ストーリーはそうですね。
何てことないんやけど、不思議な魅力があります。
金城さんは、最近諸葛孔明の役で
映画に出てますよ~^^
はんちくさんのブログ一覧