ポイント
米株先物が堅調に推移しています。弱い経済指標がFRBによる追加的金融措置への期待を強めマーケットを押し上げてきたわけですから、米株先物が堅調であるということは、経済情勢の悪さが好感されているということになります。果たして、この構図がいつまで続くか見通しにくいのですが、少なくともグローバルに潤沢に供給されている流動性を背景に、金融相場の様相を呈していることから、堅調気味な推移が継続する可能性が高いと見ています。明日の日経平均株価にはプラス要因となりそうですが、一方で対ドル円高への動きには警戒が必要なようです。
アジア市場の動向
韓国、台湾を除いて上げ基調でした。上海総合指数が2.49%の急騰を見せています。前週末の米国マーケットの上昇に加えて、G7を受けた人民元の上昇期待から、海外の資金が流入するするという観測が強まったと見られます。上海に影響されて香港のハンセン指標も1.15%上昇しています。
欧州市場の動向
ノルウェーを除いて上昇しています。ただし、上げ幅は僅かです。銀行株の基調が強く、金融相場的な雰囲気があるように見えます。
米国市場
GLOBEXでは。ダウ(+24ドル)、ナスダック(+5.25ポイント)ともに堅調な推移です。欧州市場の動きも影響しているようですが、先週金曜日の弱い雇用統計がFRBによる追加的な金融政策に対する期待を強め、マーケットが上昇した動きが継続しているように思われます。
今日は重要な経済指標の発表は予定されていません。
火曜日の日経平均株価への示唆
CMEの日経先物価格(円ベース)は9.615円。このままダウ平均株価が堅調さを維持できれば、火曜日の日経平均平均株価はもう少し高めの寄り付きが期待できそうです。
ただし、FRBによる金融緩和期待を背景にドル安円高の基調が続きそうですから、日経平均株価への重石になることは念頭に置く必要がありそうです。
したがって、現段階での予想は、小高い寄り付きと上値の重い小動きのザラバです。
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