遅くなりましたが10月7日の米国マーケットの動向をご報告します。
週間ベースの新規失業保険申請件数が予想より少なかったことが好感されて、小高くスタートしたしたダウ平均株価ですが、その後は12時から12時半までの調整局面を除けば、小動きに終始しました。19.07ドル、0.17%と僅かに下げて終えています。
調整の背景はユーロに対してドルが一時的に上昇したためと見ています。
VI指数を見ると、ちょうどその時刻に大きく上昇しています。マーケット心理が悪化して、リスク許容度が低下したことを物語っています。
しかし、この調整局面は非常に短期で、すぐにドル安方向に戻り始め、VIX指数も低下に転じています。
銘柄としては、9月の既存店売上高が好調だったJCペニーの株価が尻上がりの上昇を見せ、9.1%高となったのが目を引きました。
また、本格的な決算シーズン入りを象徴するアルコアが大引け後に決算を発表しています。一株当り6セントの利益でしたが、特殊要因を除くと9セント。コンセンサスは5セントでした。株価はザラバでは1.37%の下落でしたが、引け後の時間外取引では2.79%と大きく上げています。
マーケットを全体としてみれば、今日(10月8日)の9月雇用統計を前に身動きがとれなかったという印象です。
その雇用統計ですが、株価の反応が楽しみです。
もし雇用の改善を示す数字であれば、常識的には株価は上昇します。しかし、マーケットはこれまで弱い経済指標を好感して上昇してきました。追加的な金融緩和政策を期待しての反応です。
したがって、もし雇用の改善をします数字でマーケットが上昇するとすれば、これまでの動きと矛盾します。加えて、対ユーロドル高のインパクトも考慮する必要がありそうです。
一方、雇用環境の悪化を示す結果となれば、来月にもありそうなFRBの追加的景気浮揚策への期待は一段と高まります。対ユーロでドル安に振れるでしょうから、マーケットには追い風となる可能性があります。
となれば、雇用統計が強ければマーケットは下げ、弱ければマーケットは上げると言うことになります。常識的なイメージとは逆になるわけです。そうなるのかどうか?・・・・今日の雇用統計とその株価へのインパクトに注目です。
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