ポイント
日経平均株価は僅かに反落したのですが、急騰の翌日としては健闘したとみています。対ドル円高と利益確定のプレッシャーを、金融緩和に伴う株高期待が押し戻したという感じです。今日の米国マーケットは、週間べ-スの新規失業保険申請件数が予想より少なかったこともあって、比較的に平穏な小動きと見ています。翌日の9月雇用統計を前に大きな変動はなさそうです。したがって、明日の日経平均株価も静かなスタートになると現時点では考えています。
日経平均株価の動向を振り返る
30円と小安く寄り付いた日経平均株価は、10時過ぎにかけて25円高まで回復しました。しかし後場に入ると調整色が強まり、1時半近くには42円安をつけました。しかし、その後は大引けにかけて戻り基調に転じて、6.62円、0.07%の小幅安で大引けとなりました。
終わってみれば、僅か68円ほどの狭い値幅の中の小動きでした。プラス要因とマイナス要因が拮抗しました。
マイナス要因としては、前日の急騰を受けた利益確定の動きと、1ドル82円台に入った為替でした。
1.69%下げたファナックの動きに為替の影響が見てとれます。
一方で、プラス要因は金融緩和による株高を期待する楽観的なセンチメント。これは世界的な流れにもなっているようです。
金融株の堅調さが目立ちました。三菱UFJフィナンシャルグループが1.0%上昇しています。
加えて、好決算と通期業績見通しの上方修正を発表したイオンが5.97%と急騰したことが目を引きます。
米国マーケットの動向
ダウ平均株価は僅かに下げてスタートしています。現在は2.57ドル安。
注目されていた週間ベースの新規失業保険申請件数がコンセンサスよりも少なかったことが好感されて、先物は上昇していたので、多少意外感があります。
翌日に9月の雇用統計を控えていますので、大きくは動かないと見ています。現時点では、堅調ぎみな小動きという見方を変えていません。
ただし、失業保険申請件数の発表後に一度はドル安に振れた為替が、大きくドル高に戻しています。この複雑に見える動きに警戒が必要なようです。
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