斬！ザ・マーケット 2010/10/6 水曜日

[坂本 大介さん]

5日の国内市場は前場は小動きで様子見、後場に入って日銀発表が行われると、市場予想よりも一歩踏み込んだ内容となっていたことが好感されて急騰しました。日銀は4年3ヶ月ぶりに実質ゼロ金利の導入、加えて金融資産買い入れのための基金創設の検討を決定したと発表しました。

同日は欧米市場も大幅反発、日銀の追加緩和政策を受けて、FOMCの追加緩和政策に関心が集まったと見えます。経済指標は米国9月のISM非製造業景況指数の結果が予想よりも良かったことが好感されました。ダウ平均は10944.72ドル193.45高

ドル円は日銀発表後に円安に振れましたが、ドルが売られる傾向が強く国内株式市場の大引け後は急落。一時83円台割れとなったが株価指数の好調を受けてリスク選好の円売りが入り83.2円付近まで戻しました。

日銀の追加経済政策は歓迎されたものの、円高は解消せず、週末の米国雇用統計など大きなイベントを控え、様子見から利益確定売りが入って今日は若干反落予想。