オフィス市況の底入れによる投資口価格の反転が近付いていると考える
<長期金利低下により分配金利回りの魅力が増している>
11/1期(8-1月)、11/7期(2-7月)通算の会社予想分配金利回りは5.0%。「りそな・マルハビル」、「菱進原宿ビル」の売却により回収した資金を中心に物件取得余力が約200億円ある。想定NOI(減価償却前利益)利回り5.2%で200億円の物件を取得すればDPSは2,100円程度押上げられる計算になる。TIWの11/7期業績予想では100億円の物件取得を織り込んだ。この前提に立った11/1期、11/7期通算のTIW予想分配金利回りは5.3%。長期金利低下を受け分配金利回りの魅力が増していることに加え、オフィス市況における空室率のピークアウトが近付いてきたとみられることから、投資口価格の反転が期待できると考える。
<引続き物件の取得に注目>
10/7期(2-7月)に取得した2物件のうち、「麹町スクエア」はスポンサーの東急不動産(8815)からの取得。金融環境の落着きにより取得プレーヤーの数が増加する一方、優良物件の放出は引続き少なく、物件取得は容易ではない。既存物件では賃料改定時の賃料下落が当面続く見込みであり、DPSの増加には新規の物件取得が必須。(堀部 吉胤)
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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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