米国株式市場を不振り返る 10月4日

スケアクロウさん
スケアクロウさん
 ダウ平均株価は10時過ぎから12時頃まで大きく下落しました。その後は下げ止まりは見せたのですが、反発力は弱く78.41ドル、0.72%下落して終えています。



 8月の製造業受注指数がコンセンサスを下回る一方で、中古住宅販売保留が事前予想を上回るなど経済指標はマチマチで、マーケットへの影響は限定的であったようです。

 10時過ぎからの下げを主導したのは対ユーロでのドル高の進行だったようです。



 為替に敏感なハイテクセクターがダメージを受けたようです。SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が1.42%と大きく低下しました。



 VIX指数を見ても、12時近くまで大きく上げており、マーケット心理が悪化した様子が示されています。



 その後のマーケットの反発が鈍かった背景の一つに、アメリカン・エクスプレスの低迷があったようです。反トラスト法により提訴されたということで、株価が6.53%の急落となりましたが、午後の入ってからの下げが顕著です。



 全体としてマーケットを見ると、12時頃を境として、落ち着きを見せていますので、弱いマーケットであったという印象は強くありません。今日は、ISM非製造業景況指数に注目が集まりそうです。

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