ポイント
米国株式市場は下落したのですが、今日の日経平均株価は多少上昇して始まりそうです。9,405円の近辺での寄り付きを想定しています。前日の大幅下落の反動ということです。ザラバは、経済指標の影響もあるでしょうが、基本的には落ち着いたドル円の動きを反映して小動きと見ています。ただし、昨日は、マーケット開始とともに円高に動いていますから、為替の動きは油断できません。しかし、一段の円高となっても、為替介入への期待が高めることあら、マーケットは大きく下げないだろうと考えています。午後は米株先物の展開に多少警戒が必要です。
米国マーケットの動向
スタート直後に113.6ドルまで上げ幅を拡大したダウ平均株価でしたが、すぐに下げに転じ、12時頃には89.84ドル安をつけました。その後大引けにかけて徐々に戻しましたが、結局47.23ドル、0.44%安で終えています。
好調なスタートの背景には良好な経済指標があったようです。4-6月のGDP改定値が上方修正され、週間ベースの新規失業保険申請者数は事前予想を僅かに下回りました。さらに、9月のシカゴPMI(購買部協会景況指数)も予想を大きく上回りました。
その後のマーケットの下げに大きく影響したのは為替でした。ムーディーズによるスペインの格下げや、アングロ・アイリッシュ銀行の救済コストが予想を大きく上回りそうなことからユーロ安が進み、ドルが上昇しました。
ハイテク指標であるフィラデルフィア半導体指数にドル高の影響が鮮明です。
加えて、金融セクターの軟調な動きも目を引きました。JPモルガン・チェースが0.91%下げています。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経先物価格(円ベース)9,405円の近辺を、今日の日経平均株価の寄り付きのメドとしています。前日の大幅下落の反動から、高めのスタートになりそうです。
ザラバでは為替の影響が大きいと見ています。ドル円は安定した動きを見せていますので、ザラバも小動きを想定しています。
実は昨日も同様の動きでした。ところが、マーケット開始と同時に円高が始まりました。意図的とも思える為替の動きに油断はできません。しかし、現在の水準からさらに円高が急速に進めば、為替介入への期待が高まるため、マーケットが大きく下げることは避けられると考えます。
今日は、消費者物価統計、家計調査報告、消費者物価統計、失業率、有効求人倍率など8月の重要経済指標の発表が続きます。
決算は、ユニー、タカキュー、サークルKサンクスなど18社ほどが予定されています。
午後になると、9月のISM製造業景況指数など重要指標の発表を控えた米株先物の展開に注目する必要がありそうです。
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