斬！ザ・マーケット 2010/9/30 木曜日

[坂本 大介さん]

29日に発表された日銀短観では業況判断は予想より若干強め、先行き悪化見通しが予想よりも強く、企業がエコカー減税の終了や猛暑による高需要の減退、円高の影響を懸念している様子がわかりました。これを受けて日銀が追加の緩和策を年内に打つのではないかという予想が広まり買いが優勢で寄り付きから反発、ただし、一層の円高が上値を抑え、日経平均は小幅でもみ合い、9559.38円63.62高で引けています。

スペインやアイルランドで格下げ懸念で欧州株が下落、その影響で米国株も金融セクターを中心に小幅反落でスタート。ハイテク株、エネルギー株が下支えしてダウ平均は10835.28ドル22.86安で引けています。

為替は、ドル売り傾向が強くドル円はNYクローズ時に83.71円、ユーロ円は114.10円。83円台での円売り介入警戒感は若干後退してきており、82円の防衛ラインを徐々に試していく可能性もあり。本日発表の米国経済指標の結果次第でより一層の円高に傾斜するとの見込みも。

円高状況下でも買いを支えていた介入警戒感が若干後退していること、前日の欧米株軟調を受けて若干弱気ではあるものの9,500円付近で小幅もみ合いの展開となるのでは。