米国株式市場は軟調気味なスタートになっています。現在はダウ平均株価が12ドル安、ナスダック総合指数が1ポイント安で推移しています。
今日は重要な経済指標の発表は予定されていません。軟調な動きは欧州市場の動向を映したものだと思われます。欧州はオーストリア、オランダ、ノルウェーを除いて下げています。銀行の債務問題が重石になっている伝えられています。ただし、全体的に小幅な値動きですから、米国市場への影響は限定的だろうと見ています。
ドル円はわずかに円安に振れたのですが、その後は再び円高方向に動く兆しを見せています。米国株式市場の軟調気味な動きも勘案すれば、明日の日経平均株価は多少低目の寄り付きとなりそうです、
遅くなりましたが、今日の日経平均株価の動向です。
前日の米国株式市場と似た展開でした。米国では、9月の消費者信頼感指数の弱い数字が追加的な金融緩和政策に対する期待感を高め、株価を押し上げました。日本では、9月の日銀短観で製造業の先行き業況判断が弱かったために、追加的な金融緩和に対する期待感が高まり、マーケットを支えたようです。
34円安で寄り付いた日経平均株価が、ザラバで比較的に大きく振れたのですが、大引けは63.62円、0.67%の上昇でした。終わってみれば、スタートからわずか29円余り上げてのゴールでした。
ドル円が円高方向に振れたにもかかわらず、マーケットはさしたる反応を見せませんでした。1ドル83円台では、為替介入の可能性を意識して、円高が鮮明でも売るに売れなかったという感じでした。
米国市場と同様に、ドル安(円高)→国際商品市況高→資源株高という構図が見られました。住友金属鉱山が2.52%上昇しています。
一方、矛盾するように見えますが、為替介入期待→円安→円安メリット株高という流れも観察されました。ソニーが2.01%高で終えています。
というわけで、かなり興味深い展開であったと思っています。
明日は、8月の鉱工業生産速報の動きが注目されます。ただし、ドル円が83円台で推移すれば、今日と似たような相場展開になる可能性があると考えています。
ドル円の動きを日足で見れば、為替介入への期待が高まるのは当然であろうと思います。
ただし、個人的には、介入の可能性は大きくないのではと見ています。
理由はユーロ円の動き。日足で見れば大きく円安に動いています。
つまり、実効為替レートで見れば、胸を張って為替介入に踏みこむというわけには行きにくいということです。
外交面での失点が目立つ政府が、国際世論の反発を招く可能性のある施策を打つ勇気があるかどうか、疑わしいところです。
であれば、日銀短観における大企業・製造業の事業計画の前提為替レート89.66円というのは気になる数字です。
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