ポイント
米国株式市場の意外感のある上昇を映して、今日の日経平均株価も高めの寄り付きが期待できそうです。現時点では9,570円を越える可能性もあると見ています。ただし、日銀短観が控えており、対ドル円レートも前日に比べて円高にあるため予断は許しません。ザラバもドル円が上値を抑えそうな気がしています。ただし、ユーロ円は円安方向に動いているため、マーケットの大きな下振れはないと考えます。
米国マーケットの動向
9月の消費者信頼感指数やリッチモンド連銀製造業指数がコンセンサスを大きく下回り、10時過ぎには大きく下げたダウ平均株価ですが、その後切り返して46.10ドル、0.43%高で終えています。
ただし、昨夜「米国マーケットが反発」とご報告した時点で、ダウは既に38.19ドル高となっていましたので、その後の上げ幅は8ドル程度にとどまっています。
マーケットの反発の背景には、ユーロドルの急速なドル安への振れがあったと見ています。
ドル安→国際商品市況の上昇→資源株高という構図が見られました。金価格の上昇から、産金株ニューモント・マイニングが2.52%上げています。
加えて、ドル安メリットセクターであるハイテク株も好調に推移しました。1.65%上げたSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)の動きにその状況が示されています。
ただし、新製品の発表にもかかわらず、アップルに対する競争力への不安から、リサーチ・イン・モーションが3.0%と大きく下げたことが目を引きました。
ザラバでのマーケットの反発には、弱い経済指標が11月はじめのFOMCでの追加的な金融緩和策への期待を強めたことも大きく影響したようです。
消費者信頼感指数の弱い数字にもかかわらず、高級百貨店ノルドストロームも株価が、その指標の発表をきっかけに上げ始め、3.79%の大幅高になったことは、正直なところ驚きでした。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経先物価格(円ベース)が9,525円となっていますので、今日の日経平均株価の寄り付きは9,570円を上回る可能性があるといています。
ただし、日銀短観を控えており、ドル円も円高へ振れた状況ですから、かなりブレる可能性ありそうです。
決算はニトリ、宝印刷、三益半導体など9社ほどです。
ザラバは為替の影響が大きそうです。ドル円は円高ですが、ユーロ円は円安方向に動いているので、マーケットの大きな下ぶれはなく、比較的に小動きになるのではないかと現時点では考えています。
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