ポイント
米国株式市場の下落を受けて、今日の日経平均株価は下落してのスタートとなりそうです。寄り付きは9,560円の近辺を想定しています。ザラバは、プラス要因、マイナス要因が拮抗しそうですが、軟調気味な小動きと考えています。
米国マーケットの動向
ダウ平均株価はザラバではモタツキながらも小幅な値動きで推移しました。ただ、大引けの30分ほど前から多少手仕舞いの動きが強まりました。48.22ドル、0.44%安で終えています。
ザラバでのモタツキは、対ユーロでのドル高が影響したようです。
この為替の動きを反映して、ハイテクセクターの弱さが目立ちました。SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)がその状況を示しています。
一方で、M&A関連銘柄の上昇がマーケットを支えました。サウスウェスト航空が買収に動いているエア・トラン ホールディングスが61.32%と急騰したことが目を引きました。また、ユニリーバが買収を決めたアルバート・カルバーが19.57%上げています。
大引け前の下げは手仕舞いの動きが中心だったと見ているのですが、多少気になる動きでした。ユーロ安ドル高の動きが目立ったためです。
ムーディーズがアイルランドの銀行を格下げした影響があったのかもしれません。参考までに、英国FTSEの動きをみると、終盤にかけて調整色が強まっていますので、多少注意が必要な気がしています。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経先物価格(円ベース)は9510円となっています。これを基準に、今日の日経平均株価は9,560円近辺を一応のメドとしています。
ザラバでは、ドル円が多少円安方向に振れていることが、マーケットにはプラス要因になりそうです。ただし、ユーロドルがドル高となっていることの反映であるにすぎないようです。
国内では重要な経済指標は予定されていません。決算も鈴丹など3社のみです。
したがって、マーケットを大きく動かす要因は見当たらないのですが、アイルランドの銀行の格下げや、国内の武富士の問題など、金融セクターに関してネガティブなニュースが多いのが気になります。
したがって、ザラバは軟調気味な小動きと考えています。
午後になると、7月のS&P/ケースシラー住宅価格指数、9月の消費者信頼感指数やリッチモンド連銀製造業指数を控える米株先物の動きに注意が必要です。
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