米国株式市場が大幅高で推移しています。スタート直後から上げ幅を急速に拡げ、ダウ平均株価は現在192.69ドル、1.81%高となっています。
引き金は8月の耐久財受注。輸送用機器を除いた受注が前月比2%増加しました。事前予想は1%の増加でした。
この指標の発表とほぼ同時に、対ユーロでドル安が進みました。
GLOBEXのダウ先物価格の動きをみると、耐久財受注とドル安の相乗効果で、マーケット開始前に急上昇した様子が鮮明に示されています。
実は、耐久財受注の数字が強かったにもかかわらず、なぜ対ユーロでドルが売られたのか、今一つはっきりしません。ドルが売られている見るのではなくユーロが買われていると理解しています。
ドイツのIFOによる9月の景況指数がコンセンサスを上回るなど、欧州の経済指標に良好なものが多いことが、ユーロの強さを支えているようです。ドイツDAX指数はこのような動きです。
耐久財受注統計に続いて、10時には8月の新築住宅販売件数が発表されました。年率換算で28万8千戸と、予想の29万5千戸を下回ったのですが、上方修正された前月と同水準であったことで、むしろ安堵感があったような感じです。
レナー社の株価の推移をみると、3.3%と大幅に上げて推移しています。
マーケット心理を示唆するVIX指数も、新築住宅販売件数の発表時に僅かに上げたのですが、基調は低下方向です。センチメントは改善しており、リスク許容度が高まっています。
このような状況ですから、月曜日の日経平均株価の寄り付きは期待できそうです。
ただし、ドル円の推移をみると、円高気味に動いています。為替介入らしき動きが瞬間的であったことに対する失望感が強いこともあって、来週のマーケットにとって重石になる可能性は念頭に置く必要があります。
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