【ミスミグループ本社】10年8月の月次売上高公表について…

[TIW藤根 靖晃さん]

10年8月の月次売上高公表について（速報）

＜10年8月の月次売上高は計画未達となった＞
9月17日公表の10年8月の月次売上高は94.5億円（会社計画比97.7％）となった。会社計画を下回ったのは09年7月以来。セグメント別の内訳を見ると、自動化事業が58.6億円（同98.8％）、金型部品事業が20.0億円（同94.3％）、エレクトロニクス事業が8.6億円（同99.4％）、多角化事業が7.1億円（同97.3％）となっている。
＜8月売上高のみで今後を判断するのはまだ時期尚早＞
月次売上高が会社計画を下回ったこと自体は、短期的にはネガティブ材料である。このため9月21日の同社株価は値を下げる展開となった。しかしながら、8 月売上高を前年同月比で見ると43.8％増と力強い伸びであり、単月売上高の計画未達のみをもって業績拡大のモメンタムが弱まったと見るのは時期尚早と TIWでは考えている。
＜上期売上高は計画線を確保出来ると見る＞
なお上期売上高は計画線を確保出来ると現時点でTIWでは見ている。TIW業績予想は前回（10年8月18日付）のまま据え置いたが今後の月次動向等を踏まえた上で改めて見直しを検討したい。株価は短期的には月次売上計画の未達を受けて値を下げる展開が予想される。しかし足元では主力の自動化事業に関する取扱い商品の拡大（他社商品も扱う）が一部試験導入され始め、業績拡大のための布石が着々と講じられている。この他、国際事業展開の強化など中期的視点で見れば事業成長のポテンシャルは高く、株価は短期的な調整局面を経た後、再び上昇に転じるとTIWでは見ている。（高辻　成彦）

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