8月の米国住宅着工件数は予想を上回ったが・・・

スケアクロウさん
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 米国の8月住宅着工件数は予想を上回ったのですが、為替市場や株式市場への影響は限定的なようです。

 コンセンサスの55万件に対して、実績は59万8千件。同時に発表された8月の建設許可件数も、56万9千件と、事前予想の56万件を上回りました。

 ところが、この強い数字に対して、ドル円は瞬間的にドル高円安方向に振れたのですが、すぐに戻してしまいました。



 ダウ平均株価は小安くスタートしています。たがし、15ドル近くまで下げ幅を拡大した後は、2.35ドル安程度で推移しています。

 状況を正確に把握できているわけではありませんが、強い指標が無視されたということではなく、住宅建設会社レナー社の好決算を引き金に、前日に住宅関連銘柄が上昇して、マーケットの高騰に貢献したため、既に好調さは織り込み済みということなのだろうと推測しています。

 今後のダウ平均株価の動きは、前日の反動がなる可能性もあって予断は許さないのですが、午後に予定されているFOMCの発表までは、様子見の姿勢から大きな変動はないだろうと推測しています。

 明日の日経平均株価は、ダウ平均株価の動きに影響されますので、予想が難しいところですが、為替が円高方向に振れているのが気になります。

 為替介入後は、円高に振れるたびに、「モグラたたき」のように円安への戻しがこまめに繰り返されてきたのですが、今日はその動きが見えなかったようです。「モグラたたき」がきちんと実施されることが、マーケットに対する楽観的な見方の前提の一つになっているだけに、注意する必要がありそうです。

 というわけで、明日の日経平均株価のスタートは多少きびしそうだと警戒しています。

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