ポイント
今日の日経平均株価は高めに寄り付いた後は、小動きを想定しています。米国株式市場が上昇して終えたことが高めの寄り付きの背景です。ザラバは、ドル円が前日に比べて多少円安方向で安定した動きを見せていることが、ザラバを小動きと見る理由です。ただし、、為替は人為的な操作による安定ですので、油断はできません。寄り付きのメドは9,580円の近辺を想定しています。
米国マーケットの動向
週間ベースの新規失業保険申請件数が予想より少なかったのは良いニュースだったのですが、一方で、9月のフィラデルフィア連銀景況指数がコンセンサスを下回り、FEDEXの決算も予想に届かなかったことがマーケットの重石になったようです。
ダウ平均株価はスタート直後に50ドル安をつけました。しかしその後は徐々に持ち直し、2時過ぎには上昇に転じました。22.10ドル、0.21%で終えています。
マーケットの停滞の一因であったFEDEXは3.75%と大きく下落しました。
午後に入ってからの回復はハイテク・セクターが牽引したと見られます。SOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が0.78%上昇しましたが、午後の反発が目を引きます。
引け後の時間外取引では、好決算が続いたようです。オラクルが4.34%の急騰を見せ、ブラックベリーのメーカーであるリサーチ・イン・モーションも3.03%上げています。したがって、
マーケット・センチメントを示唆するVIX指数を見ると、午後に入って急速に下げており、投資家のリスク許容度が高まった様子を示しています。
今日の日経平均株価は?
このような米国株式市場の状況を反映して、CMEの日経先物価格(円ベース)は9,535円となっています。そのため、日経平均株価の寄り付きは9,580円の近辺をメドとしたいと考えています。
ドル円が安定的に推移していることや、引け後の米国市場の基調が強いことが今日のザラバを下支えると考えて、小動きを想定しています。
ただし、為替はあくまでも人為的な動きですので、気は抜けないようです。
「人気ブログランキング」に参加しています。記事がお役に立ちましたら、下のバナーをワン・クリックお願いいたします。大きな励みになります。
本文中で使用しているデータやグラフ類は主に次の各社の公表しているものにお世話になっております。経済産業省、内閣府、日本銀行、東京証券取引所、CME GROUP、CBOE,CNN MONEY、MSN MONEY、アット・ニフティ・ファイナンス、Yahoo!ファイナンス、サーチナ、外為どっとコム