ポイント
ダウ平均株価が小幅に反落したことを受けて、今日の日経平均株価も小安いスタートになると見ています。9,280円の近辺での寄り付きを想定していますが、マーケット開始直前の為替の動きで振れることが多いので警戒しています。ザラバは、民主党代表選後の国内政治に対する見方が影響しそうな気がします。一段の円高が避けられれば、方向感のない上下に終始しそうだと考えています。
米国マーケットの動向
寄り付き直後に44ドル安まで下げ幅を拡大したダウ平均株価ですが、その後は盛り返し、12時前には44ドル高をつけました。しかし、午後になると再び軟調気味な展開となり、大引け直前の手仕舞いの動きも重なって、17.64ドル、0.17%安で大引けとなりました。
午前中のマーケットの上昇を支えたのは、8月の小売売上高がコンセンサスを上回ったことを追い風にした小売株でした。好決算を発表したベストバイが6.0%の急騰となっています。
金価格の上昇を背景に、代表的な産金会社ニューモント・マイニングが4.0%と大きく上昇したのも目を引きました。
一方、午後のマーケットの調整を主導したのは銀行株であったようです。悪いニュースがあったわけではなく、前日に新しい自己資本規制「バーゼルⅢ」をめぐって株価が大きく上昇した反動と見られます。JPモルガン・チェースが0.97%ほど下げました。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経先物価格(円ベース)が9,245円となっていますので、日経平均株価の寄り付きは9,280円近辺になりそうだと見ています。
ただし、マーケット開始前に為替が突然動きだすことが頻繁二ありますので、油断はできないと考えています。今日は今のところ大きな変動は見られません。
ザラバは、大幅な円高への振れが避けられれば、民主党代表選後の政局がマーケットに影響を与えるのではと考えています。混沌としていますので、マーケットも方向感のない展開になりそうです。
ドル円は60分足で見ると、円高方向に振れ状態にありますから、マーケットの上値を抑える要因になりそうです。
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