NYの日足は雲の下限をかろうじて保っていて、MACDはゼロラインを越したので一応は戻っているといえるのでしょうが、10月高値からのトレンドラインの上あたりにあり、これをぐんぐん上抜ける力はどうもなさそう。NYの月足はまだ転換線の上ですので、長期トレンドが崩れてしまったとまではまだいえないと思いますが、少なくとも中期的には10月天井をつけて下降局面ではないかと思えます。FOMCが利下げをすればあげるでしょうが、政府のサブプライム対策も必ずしも抜本策とはいえそうもなく、上値は限定的であるような気がします。しかもアメリカが利下げすればするほどドル安円高になるでしょうから、日本には有利ではなく、日本株がNYよりも弱いのは、「出遅れ」ているのではなく、こうした状況を表しているのではないでしょうか。ドル円は、109-110円当たりに月足の雲下限があり、ここが守れるかどうかが問題ですが、月足のボリンもMACDも円高進行を示唆しており、ここで落ち着くとはちょっと思えません。
実際国内の株は、上昇する長期中期移動平均線の上にある銘柄はごくごく少なく、三菱UFJ銀行なんかも日足、週足で上昇に転じているとはいえ、週足ベースでもまだ雲下ですので、安心して買える感じではないような気がします・・・その中でもフォスター電気やTBKは上げ潮にのっているような感じがして気になっていますが、全体相場が安定しないと今乗るのは怖いですよね