ポイント
米国株高と円安の相乗効果で、日経平均株価は大きく上昇しました。特に、午前中の円安に連動した株高が大きく貢献しました。ただし、午後に入ると、為替が一転して円高方向へ戻してしまい、株価も軟調になりました。現在は、欧州市場が下げ優勢で、米株先物はプラスで推移しているのですが、停滞気味という感じがします。為替も円高気味ですので、月曜日の日経平均株価のスタートは重そうな気がします。
今日のマーケット動向
33円高で寄り付いた日経平均株価は、すぐに上げ幅を拡げ、前引け直前には193円高をつけました。僅か2時間ほどで160円ほどの急上昇でした。ところが、午後に入ると一転して調整色が強まり、140.78円、1.55%高で大引けとなりました。高値から52円ほど下げたことになります。
前場の高騰の背景は為替。マーケット開始直後から、ドル円の円安方向への振れが加速しています。
後場に調整色が強まったのも為替の影響でした。午前中の円安部分を帳消しにする円高への揺り戻しが見られました。
ユーロ円で見ても、ドル円とおおむね似た展開です。
0.25%と僅かな上げにとどまったホンダの動きをみると、為替に影響が鮮明に出ています。
対照的に、小売セクターの代表銘柄と言えるファーストリテイリングは5.55%と大幅に値を上げたのですが、株価への為替の影響は限定的でした。
それにしても、前場での円の急落は想定以上でした。5・10日(ごとうび)ということで、輸入業者による決済のためのドル買いが集中したという実需要因もあったとは思うのですが、どうもそれだけではないような気がしています。
海外のマーケット動向
アジアは上げています。ただし、韓国が1.02%上昇したほかは、小幅な動きでした。上海は0.26%の上げにとどまりました。
アジア市場とは対照的に、欧州市場は下げが優勢です、上げているのはスイスとノルウェー。全体に僅かな動きにとどまっています。
GLOBEXでの米株先物は小幅な上昇です。ダウ先物株価は現在23ドル高。少しづつ上げ幅は拡大しています。
今日は7月の卸売統計の他に、重要な経済指標の発表は予定されていません。
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