レベルの高いに、会おう ９月１０日（金）

[堅実さん]

　帝京大学で、院内感染のニュースが最近流れた。このニュースの中で、森田茂穂病院長の名前を、新聞で見た。

　あの森田君かと思う。中学生の時、同じクラスにいた。とにかく彼は、学力が，断トツにすごかった。彼は、東大医学部に入学したということは、風の便りに聞いていた。
　
　その後の足取りは、全くわからない。しかし、東大医学部、大学病院、森田茂穂の３つが揃う人は、そう何人もいないだろう。

　英語のテキストを全部暗記していた。そして、その単語がどこにあるのかも、憶えていた。県内の高校模擬試験で、一人、断トツ、宵の明星みたいに、ぽつんと最高点でいた。席はすぐ近くだった。インシュリンなどという単語を中学生で、初めて彼から聞いた。一体、彼の脳の構造はどうなっているのかと、何度も思った。

　考えてみれば、自分はこの森田君を描いて生きてきたとも言える。その後、東大卒の人とも何人か、話してみたが、森田君より、すごいとは思わなかった。

　（東大卒が、必ずレベルの高い人とは言いません。レベルの高いは、かなり異論が有るところです。帝京大学の、ずさんな運営は、ここでは、考えません。個人の能力だけ考えます。）

　今でも、彼の事を思うと、緊張する。そして、いい体験をしたと思う。自分の学習中にいたのは、この森田君だった。これから、言える事は、レベルの高い人に会えたら、良いと思う。（このレベルの高いは、人により、異なりますので、便宜上こう呼びます。）

　しかし、なかなか、そのチャンスが無いのが、大方の人ではないか。

　しかし、間接的な方法として、レベルの高い「本」に会うことは、ある程度、可能。古典と呼ばれる地味な本の中には、結構有るのでは。

　自分は今、話題になっている本は、まず読まない。そして、短期間に、多くの出版している人の本は、まず読まない。それは、やはりじっくり時間を要して，熟考した結果では無いと、思うから。