ポイント
米国株式市場の上昇を背景に、日経平均株価は高めのスタートになりそうです。9,155円の近辺を一応のメドとしています。ただし、ザラバは軟調な局面が見られる可能性があり、多少警戒気味に臨むつもりです。理由は、米国株式市場に頭打ちの動きが見えること、日本振興銀行の破たん申請でペイオフが現実のものになることによるセンチメントの悪化などのためです。ただし、為替が円安方向への動きを見せていることがマーケットの支えにはなりそうな様子です。
米国マーケットの動向
週間ベースの新規失業保険申請件数がコンセンサスを下回ったことが好感されて、寄り付き直後のダウ平均株価は88.48ドル高まで上げ幅を拡大しました。7月の貿易赤字が予想より小さかったことも好調なスタートに貢献しました。
しかし、その後は徐々に上げ幅を縮小し、午後に入ると2時頃にかけてかなり急速に下げています。大引けにかけて多少持ち直したのですが、28,23ドル0.27%高と、寄り付き直後の高値からは60ドル余り下げて終えています。
午後の下げの要因は特定できないのですが、ハイテク指標であるSOX指数(フィラデルフィア半導体指数)が一時的に大きく下げています。
また、0.14%下落したホームデポも、午後に入ってからの基調の弱まりが目立ちました。
かなり広範にわたった調整の動きであるため、マーケットに頭打ち感が強まり、利益確定売りを促したものと見ています。
VIX指数の動きを見ても、午後に入ってからの上昇が著しく、センチメントの悪化を示唆しています。
今日の日経平均株価は?
CMEの日経先物価格(円ベース)9,155円を一応の寄り付きのメドとしています。
米国株式市場は上昇したものの、力強さには欠けたことや、日本振興銀行の破たん申請でペイオフが現実のものになったことが、マーケットのセンチメントにマイナスに作用する可能性が懸念材料と見ています。
しかし一方で、為替が円安方向へ動いていることがマーケットを支えると見ています。ドル円はこのような動きです。
ユーロ円も同様に円安気味な推移です。
したがって、ザラバで大きな調整は見ていないのですが、多少警戒気味に臨むつもりです。
今日は。4ー6月のGDP改定値、8月の企業物価指数、8月9-10日分の日銀金融政策決定会合議事要旨などが発表されます。決算は、丹青社など32社ほどです。
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