予想より良かった米国の新規失業保険申請件数

スケアクロウさん
スケアクロウさん
 外出していたためにご連絡が遅れましたが、9月4日に終わった週の米国新規失業保険申請件数は45万1千件と、コンセンサス[47万件)を下回りました、上方修正された、その前の週に比べて、2万7千件減少しています。

 ただし、継続申請者数は448万人と、事前に予想された445万人を上回っています。

 この指標が発表されると、ドル円は一時大きくドル高(円安)方向に振れたのですが、意外に早く反動が出たようです。その後再びドル高方向に振れてはいるのですが、非常に緩やかです。



 ダウ平均株価はスタート直後に89.61ドル高をつけています。しかし、こちらもすぐに頭打ちになっています。現在は55.7ドル高で推移しています。



 大きく低下してスタートしたVIX指数もすぐに上昇して、再び下落するという多少複雑な動きを見せています。実は、このグラフを作成した後に、また上昇に転じています。水準としては、前日より2.97%ほど低いところにあります。



 以上から、新規失業保険申請件数は、予想より大きく減少したため、良いニュースではあるのですが、そのインパクトは意外に小さいという感じがあります。

 インパクトが小さい理由が、申請件数の数字自体への評価であるならば、問題はないと考えています。しかし、もしISM製造業景況指数や雇用統計で良いニュースを十分に織り込んでしまっていて、もう織り込む余地があまり残されていないのだとしたら警戒する必要があるかもしれません。

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