ポイント
欧米の株高を受けて高く寄り付いた日経平均株価は、円高の重石に苦しみながらも、上昇を維持して終えました。66円程度の比較的に小さな値幅での推移でした。現在は、欧州市場が堅調に推移していることもあって、米株先物も上昇基調です。明日の日経平均株価にとっては好ましい展開になっています。
日経平均株価の動向
95円高で寄り付いた日経平均株価は、小幅な上下を繰り返したまま、73.79円、0.82%高で大引けとなりました。
10時前後に多少下げが目立ちましたが、ドル円が円高へ振れた影響が大きかったと見られます。
一方で、ユーロ円の動きはドル円と異なり、午後にかなり円高に振れました。しかし、この動きに対して、日経平均株価の反応は限定的でした。昨日も指摘しましたが、徐々に為替変動に対して株式市場の反応が鈍くなってきているように感じられます。
ただし、個人な話で恐縮ですが、日本の円高放置(無)政策が念頭にあるせいか、為替が円高に振れ始めると、かなり強い恐怖感を覚えます。そのため、どうしても投資判断のバランスが崩れてしまうことが多いことを反省しています。
海外マーケットの動向
アジア市場は上げ優勢でしたが、上昇率は比較的に小幅でした。下げたのは上海と台湾。不動産価格抑制策に対する懸念が強まり、上海市場が1.44%と大きく下落したのが目立ちました。
ポルトガルの国債発行が無難に終了した安堵感から、欧州市場は堅調です。BOE(英国銀行)が金利据え置きとしたこともあって、英国が0.9%高と上げ幅の大きさが目立ちます。特に金融株が上げています。
ただし、欧州については、ECBのシュタルク理事が、ドイツの銀行の財務体質に懸念を表明していることもあって、金融財政問題に関して予断は許さないと見ています。
欧州市場の堅調さもあって、GLOBEXでは、ダウ(+25ドル)、ナスダック(+6ポイント)ともに上昇基調です。上げ幅は拡大基調です。
今日は、週間ベースの新規失業保険申請件数と7月の貿易収支の発表が予定されています。
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