昨日、図書館で「配当政策の実証分析」という
希少な本を借りてきました。
株式に関する書籍は山のようにありますが、配当
のみにテーマを絞った書籍はほとんどありません。
気になったので借りてきましたが、内容はモデル
計算式ばかりで非常に難しかったです。
計算式の部分は飛ばしながら読み、検証結果を
中心に読み進めましたが、勉強になった部分も
ありましたので、今回はその部分を読者様に
シェアしようと思います。
私が、この書籍の中で最も勉強になったのは
記念配当に関する内容です。
記念配当を発表すると実質増配になりますが、
記念配当は今期限りの増配というイメージが
強く、私もそう考えておりました。
来期以降は、記念配当以前の配当金に戻ると
いうのが一般のイメージなのです。
ですが、記念配当を実施した翌年以降も、
記念配当と同額の配当を継続する会社が全体の
約半分(50.7%)もあるそうです。
つまり、記念配当という発表は増配の継続性に
不安がある会社が呼び名を変えて発表している
ケースもあるということです。
実際、記念配落としをしない会社が半分以上と
いう結果からも、それはある程度当てはまります。
あとは、どの会社がうわべだけの記念配当発表
なのか?
記念配当という建前だけの、本当は増配発表ができる
会社なのかを調べていくことがポイントです。
投資家の皆様は今後、増配企業だけではなく、記念
配当を発表する会社も、増配発表と同じくらいの
注目度で調査することをお薦めいたします。
配当金、配当性向が高くなる企業を他の投資家よりも
1年先に先取りできれば、かなり有利に投資ができる
からです。
http://saig.livedoor.biz/archives/1884377.html
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