10/12期会社計画を2回目の上方修正、さらに強含みの可能性
<生産調整懸念を織り込んだ水準で見直し余地>
株価は年初来安値圏からは反発しているが、年初来高値圏から見れば3割弱下落した水準である。指標面で見ると10/12期TIW予想PERが8倍台である。液晶パネルの生産調整懸念を織り込んだ水準で、見直し余地は大きいと考える。収益拡大基調に対する評価にも変更はない。
<10/12期会社計画を上方修正、さらに強含みの可能性>
10/12期2Q累計(1-6月)は、電子・ディスプレイ事業の数量増加が寄与し、営業利益は2Q累計ベースで過去最高だった。通期の会社計画については、2Q累計の超過分を通期に上乗せした形で上方修正した。液晶パネルの生産調整が懸念されているが、FPD用基板ガラスの需要が一時的に踊り場となっても、大幅に落ち込む可能性は小さく、収益への影響は限定的だろう。TIW予想は会社計画に対して強含みを想定した前回レポート(10年6月4日付)を据え置く。ガラス事業の収益改善が課題だが、電子・ディスプレイ事業は増加基調で、中期的に収益拡大基調を予想する。(水田 雅展)
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