相場に勝つための心理学その8 資産効果

坂本彰さん
坂本彰さん
先生が学生に面白い質問を出した。

「学校に特別な資金があって、私が君たちに一人
千円ずつあげるとしよう。

みんな嬉しいだろう?

ここで考えて欲しいんだけど、今の二倍嬉しいと
感じたいなら、いくらあげたらいいかな?」


この答えは単純に考えると、千円の2倍で二千円となる。

しかし、生徒から返ってきた答えの平均はなんと
約四千円でした。

儲かったお金のさらに2倍喜ぶためには、その4倍の
お金が必要になる。

これが、この問いわけの結果でした。


1 = 1

2 = 2ではなく2の2乗 つまり4が答えだった。

(この公式からすると、3倍喜ぶためには、9倍の
お金が必要となる。)


これは資産効果と呼ばれるもので、この心理は業績と株価
上昇率の関係にも当てはめることが出来ると私は感じています。

例えば、去年より利益が30%上がった銘柄の株価は、普通なら
30%の上昇が適正株価になるはずです。

しかし、そのような銘柄は非常に少ないため、話題や注文が
集まり、株価は2倍程度ならすぐに上昇してしまいます。


つまり30%UPではなく、3の2乗、1.9倍程度へと
株価が上昇するのです。

もちろんすべての銘柄ではありませんが、実際に過去に保有した
銘柄はそうなっている銘柄のほうが多いのです。


一方で、業績が下方修正するなど、悪い方向のニュースでも、
業績の下降以上に株価は大きく下がっていきます。

特に成長株と呼ばれる、売上や利益成長が期待されている銘柄ほど
この反応は大きく現れますので注意が必要です。

投資に関する心理学についてのレポートは以上になりますが、
8つの心理から何か得られるもの、あなたの投資生活に参考に
なるものがありましたら嬉しいです。

http://saig.livedoor.biz/archives/1865077.html
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