先生が学生に面白い質問を出した。
「学校に特別な資金があって、私が君たちに一人
千円ずつあげるとしよう。
みんな嬉しいだろう?
ここで考えて欲しいんだけど、今の二倍嬉しいと
感じたいなら、いくらあげたらいいかな?」
この答えは単純に考えると、千円の2倍で二千円となる。
しかし、生徒から返ってきた答えの平均はなんと
約四千円でした。
儲かったお金のさらに2倍喜ぶためには、その4倍の
お金が必要になる。
これが、この問いわけの結果でした。
1 = 1
2 = 2ではなく2の2乗 つまり4が答えだった。
(この公式からすると、3倍喜ぶためには、9倍の
お金が必要となる。)
これは資産効果と呼ばれるもので、この心理は業績と株価
上昇率の関係にも当てはめることが出来ると私は感じています。
例えば、去年より利益が30%上がった銘柄の株価は、普通なら
30%の上昇が適正株価になるはずです。
しかし、そのような銘柄は非常に少ないため、話題や注文が
集まり、株価は2倍程度ならすぐに上昇してしまいます。
つまり30%UPではなく、3の2乗、1.9倍程度へと
株価が上昇するのです。
もちろんすべての銘柄ではありませんが、実際に過去に保有した
銘柄はそうなっている銘柄のほうが多いのです。
一方で、業績が下方修正するなど、悪い方向のニュースでも、
業績の下降以上に株価は大きく下がっていきます。
特に成長株と呼ばれる、売上や利益成長が期待されている銘柄ほど
この反応は大きく現れますので注意が必要です。
投資に関する心理学についてのレポートは以上になりますが、
8つの心理から何か得られるもの、あなたの投資生活に参考に
なるものがありましたら嬉しいです。
http://saig.livedoor.biz/archives/1865077.html