ポイント
想定していた9,165円を18円ほど下回っての寄り付きとなった日経平均株価は、9時15分ごろから急速に進んだ円高とともに下げ幅が拡大しました。後場は多少落ち着いたのですが、円高に対して政策対応が打ち出されないことで、身動きの取れないフラストレーションに溢れた展開という印象でした。現在は、欧州市場、米株先物ともに堅調な推移です。明日の日経平均株価には好ましい展開ですが、一方で為替が円高に振れる動きも見せているため、予断は許さないようです。
今日のマーケット動向
32円安で寄り付いた日経平均株価は、その後下げ幅を拡大して、12時半過ぎには88円安をつけました。しかし、すぐに多少持ち直した後は膠着状態となり、そのまま62.69円、0.68%安で大引けとなりました。
先週金曜日のダウ平均株価が57ドル余り下げたことが、寄り付きの重石になりました。
ザラバでは、比較的に落ち着いた動きを見せていたドル円が9時15分ごろから急速に円高に振れた影響を受けました。この為替の動きの背景はよくわかりませんが、菅首相と白川日銀総裁が電話会談をしている時期に、円が大きく上昇したのは皮肉であるような気がします。
後場になると、円高への振れがおさまり、持ち合い状態に転じました。それと当時に、日経平均株価も僅かな戻りを見せた後膠着状態となっています。
何の政策対応も打ち出されなかったとしても、万一ということもありますから、「政策リスク」を意識して動くに動けない状況であったと理解しています。
全体として見れば80円程度の値幅の中での小動きでした。
今日のアジア市場はマチマチで特筆するような動きはありません。
一方、欧州市場は全体的に上昇しています。1%を越えて上昇している市場はないのですが、英国、フランス、イタリアの堅調さが目立ちます。ただし、全体的にスタート直後から見ると、多少上げ幅を縮めているようです。
GLOBEXでは、ダウ(+30ドル)、ナスダック(+10ポイント)ともに上昇しています。多少上値が重くなっていますが、まず堅調な展開です。
今日は重要な経済指標の発表がありませんので、マーケットはこのまま堅調ぎみな推移となりそうです。
したがって、明日の日経平均株価には好ましい展開なのですが、為替が円高方向に振れる動きも見せており、油断はできないようです。
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