1QはPCと液晶が黒字転換。通期のTIW利益予想を今回引上げ
<株価には依然として割安感>
現在の株価は依然割安感があると考える。円高を織り込んでも会社計画からのダウンサイドリスクが小さいことに加え、NANDフラッシュの収益貢献、電力を中心とした社会インフラ事業で業績の下支えが可能な点、不採算分野の改善が進展している点などをTIWでは評価。
<1Qとしては過去最高の営業利益>
11/3期1Q(4-6月)営業利益は294億円となり、1Qの営業利益としては過去最高を記録。営業利益は社会インフラで未達の一方、電子デバイスやデジタルプロダクツが想定を大きく上回って着地。特にPCと液晶が4Q(1-3月)比100億円を超える営業損益改善で、共に黒字転換できた点はポジティブ。会社側は通期為替前提を見直した上で、通期業績予想は据え置いた。TIWでは1Qの利益上ぶれ分の一部が通期でも残ると判断し、TIWの今期利益予想を上方修正した。
<電子デバイスは通期で上ぶれを想定>
NANDフラッシュの微細化によるコストダウンは順調に進捗しているとみられ、今後は製品ミックスをいかに向上できるかがポイントとなろう。スマートフォンやタブレットPC向け需要は今後も堅調に伸びるとみられる。液晶もスマートフォンやカーナビ向けに好調だ。電子デバイス(半導体と液晶)の通期営業利益は計画を上回るとTIWでは予想。(服部 隆生)
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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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